女性が立ち姿勢で排泄する器具、新型コロナで大ヒットに

SHEWEE|urbanbuzz / Shutterstock.com

◆実際に使ってみた人たちの比較レビュー
 いずれのブランドも形はだいたい似ているが、実際に使ってみたらどうなのだろうか。

 アムステルダムのアートセンター「メディアマティック」の6人の女性スタッフが、7種類を使ってみた結果を見てみよう(5点満点評価。製品名をクリックするとレビューにリンク)。SHEWEEは、彼女たちの間ではまずまずといったところだった。

1位 Whiz-Freedom 4.2ポイント
ゴムのような柔らかいプラスチック製/紫色1個9.95ポンド(ケース付きタイプもあり)
◎楽な姿勢で使える。それでも洋服を着たままでの使用は難しい。折りたためる。

2位 P-MATE 3.6ポイント
紙製、使い捨て/5枚入り5.95ドル
◎6人のうち5人がまた使ってみたいと言い、全員が「ほかの人におすすめ」と太鼓判を押した。

3位 WoPeeH 3.5ポイント
プラスチック製/1個15ユーロ
◎形がユニークなので少し練習が必要。器具の材質の肌触りはよい。パンツ姿のときも使いやすい。

3位 SHEWEE 3.5ポイント
ポリプロピレン製/ケース付きは1個9.99ポンド
◎器具の材質の肌触りはよいが、体にフィットした人としなかった人がいた。使用後、洗いにくい。

5位 GoGirl 3.3ポイント
シリコン製、使い捨てもリユースも可/ホース付きは1個19ドル
◎スカートの場合は問題ないが、ジーンズのときはシリコンが薄くて使いづらい。折りたためる。

6位 pStyle 3.2ポイント
ポリプロピレン製/1個11.99ドル(オーガニックコットン製のケースは別売り)
◎作りはしっかりしているが、どこを持って使ったらいいかよくわからない。

7位 Urinelle 2ポイント
生分解性の紙製、使い捨て/7枚入り7.9フラン
◎長さが足りず使いづらい。5人は使う気はないと言い、1人はとても薄いので常にバッグに入れておくのはいいかもとの意見。

◆LGBTのためにも便利
 これらの器具は女性だけでなく、トランスジェンダーの男性(女性として生まれ、性自認が男性)も使っている。「生活上もう手放せない」と言う人もいる。

 公衆・公共トイレで新型コロナウイルスに感染するリスクは低いとされるが、感染症対策のスタンダードが高くなったいま、日本製のこれらの器具が販売されれば、需要はかなりあるのではないか。

Text by 岩澤 里美