日本仕様のクルマ、コアな海外自動車ファンを魅了 「最大のサブカルチャー」とも
JDMと呼ばれる日本市場向けのクルマが、海外のコアな自動車ファンの間で長くブームになっている。事実か否かはさておき、日本国内向けに生産されたモデルは輸出版よりも品質も速度も優れているというイメージがあるようだ。JDMは、最近ではレンタカーにも登場するなど、その間口を確実に広げている。
♦︎70年代から続くカルチャー
ホット・カーズ誌(2月10日)はJDMということばについて、クルマの熱烈なファンでなくとも確実に一度は耳にしたことがあるはずだと述べている。「Japanese Domestic Market」を表す略語であり、日本市場向けに製造された専用仕様のモデルを指す。こうしたモデルのうち少数が海外に輸出されており、同誌は「これまでの数十年間、実際のところ日本車はアメリカの自動車市場だけでなく世界(の市場)にとって要であり続けてきた」と述べる。とくに1970年中盤は、多くの日本車が米市場に輸出された。JDMは時代を下るにつれファンベースを広げ、現在では「自動車に関する最も大きなサブカルチャー」「とても人気がある」「誰もが憧れる」存在になっていると記事は紹介している。
トップ・スピード誌(2月20日)も「これらの乗り物(JDM)の入手の困難さ、そしてその多くが特別に製造されているという事実によって、JDM車は日本国外で人気者になっている」と述べている。性能と品質への高い期待に加え、海外における希少性が後押しとなり、入手したいと切望する愛好家が後を絶たない。
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