ホンダ インサイト2021年モデル、米で発売 鮮烈な新色レッド登場

本田技研工業

 ホンダの米国部門は3月下旬、ハイブリッド仕様のミドルサイズ・セダンであるホンダ インサイトについて、2021年モデルを発表した。新型は一部のグレードで安全装備をより充実させたほか、ボディカラーとして新たにメタリック調のレッドを選択可能となる。

♦︎中級グレード以上で安全装備を強化
 2021年型ホンダ インサイトは、LX、EX、ツーリングの3種類を用意する。ベースモデルとなるLXは現行モデルから変化がなく、安全装備も既存のままだ。以前から搭載されている安全運転支援システム「ホンダ・センシング」を引き続き装備する。比較的マイナーなアップデートに留まった理由についてファストレーン・カー誌は、米国でのホンダ インサイトのハイブリッドモデルの登場自体からまだ2年しか経っていないためだと説明している。

 一方、EX以上のグレードでは、新たにブラインドスポット・モニターおよび後部モニターが標準装備となる。従来のホンダ インサイトは、カメラを使った独自の死角モニターを搭載していた。これは右折の際、助手席側(右側)に備えられたカメラからの映像を、センターコンソールのタッチパネルに表示するというものだ。右側しかカバーされないうえ、ウインカーを上げたまま右折待ちが続く場合に、映像がタッチパネルを占領し続けてしまう問題があったとオート・ブログ誌は指摘する。新しいシステムはセンサーによる感知式となり、ウインカーが出た状態で近接する車両を検知すると、サイドミラー上に設けられたランプとアラーム音でドライバーに警告する。

Text by 青葉やまと