「実に美しい」レクサスLC500コンバーチブル、海外メディアも称賛の洗練されたシルエット
♦︎ハイブリッド型LC500hの貢献
ソフトトップとなったコンバーチブルモデルでは、既存のクーペと比較して構造に大幅な変更が加えられている。モーター・トレンド誌が解説するところによると、内部の補強材の追加と位置の変更が施されているようだ。さらにアルミダイキャスト製のサスペンションブレースにより強度を高めたほか、サスペンション上部のタワーバーの形状と位置を変更するなど細かな改良が施されている。全体の重量はおよそ2041キロと、クーペ型よりも約98キロ増加した。
気になるのは、ルーフの格納スペースをどのように捻出したかだ。カー&ドライバー誌は、レクサスの広報担当から聞き受けた話として興味深い内容を報じている。LC500シリーズにはハイブリッドモデルのLC500hがすでに存在する。今回発表されたコンバーチブルは、従来LC500hでバッテリーが搭載されていたスペースに幌を格納する仕様としたようだ。不要パーツを取り払ってスペースを捻出したスマートな解決法だ。ただし同誌は、コンバーチブルモデルのハイブリッド版を出す際にはエンジニアリングを一からやり直さなければいけないのでは、と将来のラインナップ展開への懸念も示している。
♦︎伸びのある加速を楽しむ
今回トヨタが発表したレクサス・LC500コンバーチブルモデルは、5.0L V8エンジンとDirectShift-10ATを搭載し、スムーズで伸びのある加速感を追求した。感性に訴えるエンジンサウンドをキャビン内で最大限に楽しめるよう、吸気音をあえて室内に引き込むサウンドジェネレーターを設けている。ルーフの開閉は電動式となっており、オープン時15秒、クローズ時16秒で完了する仕様だ。日本での発売時期についてトヨタは、2020年の夏頃になるとアナウンスしている。
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