北米で好調の日産「キックス」、どんな車? ジューク後継で国内投入の噂も
コンパクトSUVの人気が高まるなか、北米などで展開中の日産キックスが、その個性的なデザインと手頃な価格で評判を呼んでいる。アメリカにおける今年1月〜9月の販売数は4万7074台と売れ行き好調だ。国内では9年ほど刷新が行われていないジュークに代わり、実質的な後継として日本市場にも投入されるとの報道も出ている。キックスとはどのようなモデルだろうか?
◆魅力あるスタイル、多様な機能
日産キックスの最大の魅力は、何と言ってもそのチャーミングなスタイルにある。独創性を追求したジュークよりは一段控えめとなるものの、キックスの遊び心あふれるデザインは所有する満足感を高めてくれる。さらに実用性も高く、自動車専門誌のカー&ドライバーは、コンパクトSUV市場のなかでも多くの個性を備えた有益な選択肢であると述べている。エンジンについては加速性能に物足りなさを感じるシーンもあるが、一方で同誌が独自に実施した燃費テストでは非常に良い結果が得られたという。日産による燃費公称値は都市部で約13.2km/L、高速走行時では15.3km/Lとなっている。
多くの機能を比較的低価格で実現した点も特長だ。数々の自動車ランキングを発表しているUSニューズ&ワールドレポート誌(9月19日)は、価格対効果に優れる2019年の最優秀コンパクトSUV部門において、本車種をファイナリストに選出している。大人二人が快適に座ることができる後部座席や、ゆとりあるトランクスペースなど、使い勝手の良い設計が評価された。維持費にも優れており、「キックスはカテゴリ内で最も手頃なクルマの一つであり、その燃費性能は群を抜いている」と記事は述べている。馬力ではライバル車種に一歩譲るものの、ハンドリングのバランスや静音性の高さなども高評価の要因となっているようだ。
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