ホンダ・シビック タイプR、英誌の「最高のホットハッチ」に3年連続 米ではプレミア価格
◆走行感にも実用性にも優れる
TYPE Rの人気の源は、スポーティーな走りと高い実用性を両立した点にある。高い回転数を得意とする頼もしい2.0L直列4気筒ターボVTECエンジンと、より高価格帯の車種にも引けを取らない出来のマニュアル・トランスミッションを搭載する。グリップにも優れ、生み出された駆動力を無駄なく地面へと伝える。トラクションのかかりが素晴らしい、と英オート・エクスプレス誌は賞賛する。
その走行性能ゆえに、ホンダの代表的なオーナー層よりも若い顧客にアピールする、と見るのは英ビジネス・モータリング誌だ。エンジンの実力については、フォード・フォーカスRSなどスーパーカー並みの馬力を誇ると評価している。スポーティーな走行感だけでなく、日用に耐えるのも長所だ。街乗りからハイウェイ走行までをそつなくこなす、想像以上に実用的な一台だと同誌はコメントしている。
◆こん身のスポーツカー
ホンダが「こん身のリアルスポーツカー」と触れ込むTYPE Rは、 日本での希望小売価格450万360円(税込)となっている。現行の2017年型は先代モデルを改良し、新プラットフォームの採用により走行安定性を高めた。同社によると、2017年にドイツ・ニュルブルクリンク北コースで行われた走行テストにおいて、FFモデルの最速ラップタイムを更新している。先代モデルの記録を7秒近く短縮したという。
ドライビングモードは、あらゆるシーンにマッチする3モードを搭載する。エンジン始動時には「SPORT」モードが自動設定される。サーキットでの走行に向く「+R」モードに設定すれば、さらにダイナミックな走行感を楽しむことが可能だ。街乗りやちょっとした遠出などには、滑らかな乗り心地を優先する「COMFORT」モードが適するだろう。スポーツカーでありながら幅広いシーンに対応する一台となっている。
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