世界の成功者が密かに楽しむ、車のビスポーク・オーダーという世界

©︎Rolls-Royce

 ビスポークとは「オーダーメード」のこと。テーラーと会話しながら、理想にあったスーツを作り上げていくことが由来だと言われている。スーツにしろ紳士靴にしろ、ビスポークは男にとっては憧れの存在。今回はそんな中でもとびきり贅沢な高級車のビスポークについて紹介しよう。

◆ほとんどの顧客が注文するロールスロイスのビスポーク・オーダー
 ロールスロイスのテーラーメイドは、ロールスロイスの歴史そのものと言っても過言ではない。ロールスロイス社が産声をあげた1904年より顧客にエンジン・シャシーといった基本コンポーネントを提供し、コーチビルダーと呼ばれる架装業者と趣向に合わせてボディをワンオフで製作していた歴史があるからだ。

                                                                                                                 

 現在でもそれは残っていて、ほとんどのカスタマーは「ビスポーク・オーダー」を発注し、ロールスロイスの本社があるグッドウッドの工場で1700人にものぼる革や木材細工の職人などの手を経てカスタマイズを受けるという。

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 例えばインテリアで使用される化粧板は2万通りの組み合わせが存在し、全て熟練技術者の手作業で仕上げられる。ボディのカラーも最大44,000色よりオーダーでき、紋章や個人のイニシャルを入れることも可能だ。

 もちろん架装もオーダー可能だ。最近話題になったのは約14億円とも言われるエクステリアからインテリアまでフルオーダーで製作された「スウェプテイル」である。

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 ファントムのプラットフォームをベースに製作された2ドアクーペのスウェプテイルは、完全なワンオフで、エクステリアデザインから全てをオーダーメイドで製作されている。ロールスロイスのアイコンは残しつつも伸びやかに伸びるリヤは、クラッシックとモダンがせめぎ合う非常に特徴のあるデザインだ。ピスポークだからこそ実現できる大胆なスタイリングであろう。

Text by 小野 真人

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