日本の「おひとりさま結婚式」が海外で話題 女性の夢を叶える?空しいだけ? 賛否両論

 相手がいなくてもひとりでウエディングドレスを着て撮影ができる、という女性のため旅行プランが誕生した。

 京都のチェルカトラベルが始めたこのツアーは、京都に1泊2日で価格は25万円から。1日目はプランナーとのコーディネイト相談、ドレス選び、ブーケ作りから始まって、2日目にいよいよヘアメイク、ハイヤーにて移動、撮影という流れだ。なんとオプションで、相手役の男性(年代別に選択可能)もつけることができるという。

◆ここまできたお一人様商品
 このサービスについてデイリー・メールは、収入とキャリアを持った女性が結婚を後延ばしにする傾向があることから生まれた商品、と伝えている。

 相手がいない。あるいはいても結婚は面倒。でも着られるうちにドレスは着たい。そんな女性の夢を叶えるプランだ。主婦になるよりもキャリアの道を選んだ女性をメインターゲットにつくられたサービスだが、離婚した人が再びスペシャルな気持ちになれるように、というのも視野に入れているという。また、実際にサービスを利用した人の中には、既婚だけど式を挙げていない人などもいるという。

 宿泊は、ハネムーンクラスのホテルだ。相手(ボーイフレンド)がいる人は、一緒に泊ってもいいという。(ただし撮影用に選んだ花婿モデルは不可とのこと)

◆批判的な意見も
 『the Stir』では、既婚の女性ライターであるリズ・オルターマン氏が、このサービスについて「ただ空しいだけでは」と批判的な意見を展開している。

 オルターマン氏は、「あくまでも私個人の考えだけど」と前置きした上で、「撮影した写真をいったいどこに飾るの?友達や同僚に”となりに立っている男性は誰?”と聞かれたら、なんて答えるの?やっぱり、おかしな話じゃない?」となかなか手厳しい。

 その上で、同氏は未婚女性にソロ・ウエディングに代わる別の案を提案している。それは、結婚式の物まねだけするより、独身ならではの優雅さを満喫することだ。「私の周りにも結婚していない40代、50代の女性が何人かいる。ある人は、50歳のパーティーをそれは盛大に催したし、別のある人は、主婦じゃ夢見ることしかできないようなゴージャスな旅行をしたりしているわ。持っていないものより、持っているものを最大限祝福するほうがずっといいお金の使い方じゃないかしら」とのことである。

◆ネット上の反応
 オルターマン氏の記事ついてそのコメント欄では、賛否両論が半々のようだ。

 ソロ・ウエディングに好意的なものは、オルターマン氏の意見を「意地悪に満ちている」と述べた上で「私も相手を見つけられなかったひとりだけど、正直素敵なドレスを着たかったわ。この金額なら本当の結婚式より安いし、離婚の心配もないしいいと思う」と述べている。またほかにも「私は経済的にも自立しているし、結婚で自分の人生を変える気もない。花婿のモデルを雇って写真を撮る、結構なことじゃない。わたしはやりたいわ。ハネムーンにはペットの犬と猫を連れて行こうかしら」というのがあった。

 逆にソロ・ウエディングに批判的なものでは「女性が素敵なドレスをきてスポットライトを浴びたいという欲求の言い訳を作っているだけ」「ただでさえ寂しいものがよけい寂しくならないのか」といった意見が投稿されている。

 米レディットでも、やはり意見は賛否両論のようだ。以下このようなコメントが寄せられている。

・交際相手がいるのにこれをやるってことは、相手の男を「結婚に値しない」と思っているのか?
・少なくとも、その後の苦痛を味わうことなく結婚のいいとこ取りができる。
・すごいアイデアだ。次はソロ・ベイビーシャワーにソロ・離婚、最後はソロ・葬式だな。
・そんな女と結婚しない賢明な彼氏にとってはなかなかいいサービスだ。
・そのうち男にも同様のサービスが始まるかも。美しい妻と写真だけ撮ってその後の面倒はなし。最高だろ。

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Text by NewSphere 編集部