“300馬力のクレイジーなバイクだ!!” カワサキ「ニンジャH2R」、海外で話題沸騰
9月、カワサキは大型バイク「ニンジャH2R」を発表した。自社製スーパーチャージャーを採用したレース用車両で、鋼管トレリスフレームに抱えられた998ccの直列4気筒エンジンにより300馬力を実現している。
◆SNSで話題
ニンジャH2RはSNSで大変な話題になっており、このバイクを紹介した『ワイアード(Wired)』の記事は27日時点で、フェイスブックで1万8000回以上もシェアされている。
◆川崎重工の総力を挙げて世界最高の300馬力を実現
米バイク専門サイト『RideApart』によると、ニンジャH2Rの 300馬力という数字は同社のZX-14Rをもしのぎ、世界最大だという。「どんなライダーもかつて経験したことのない加速」が謳い文句だ。
ワイアードは、H2Rという車名は、同社が1972年に発売し、クレイジーな加速で名を馳せた2ストローク3気筒の「H2マッハIV(750SS)」を思い起こさせると述べつつ、この車の設計体制について紹介している。
「この恐ろしいほど常軌を逸したルックスのバイク」が備えるスーパーチャージャーを設計したのは、カワサキ(川崎重工)の一部門で、ジェットエンジンの製造を主な業務としているガスタービン・機械カンパニーである。
また、時速320kmを超えるニンジャH2Rにとって重要なファクターとなるエアロダイナミクスには、同社の航空宇宙カンパニーも参加したという。
なお、同じくワイアードの記事によると、カワサキはニンジャH2Rの発売予定日、価格、性能仕様などの詳細を公表していない。
◆業界の暗黙の了解破る
ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌によれば、1999年にスズキが発表した「ハヤブサ」を最後に、バイク業界は当局の指導に従うかたちで高速化競争をやめ、燃費や技術の先進性を競ってきたが、今回カワサキが業界の暗黙の了解を破ったのだという。
◆読者の声
RideApartに寄せられているコメントでも、賛否両論が繰り広げられている。
・カワサキがかつて発売したH2を彷彿させる。あれは直線ではロケットみたいに速かった。このニンジャH2Rも経験を積んだライダー専用だ。
・ストリートバージョンが出ても、買えるのはきっと年配の金持ちばかりだろう。
・バイクは責任をもって乗れる、安全なものが一番だよ。
・ストリート用でなくてよかった。大馬力は、知力より財力で勝る連中に自己満足をもたらすだろうが、社会にとっては危険となりうる。とはいえ、どんなプロがレースでこれに乗るか楽しみだね。
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