脱・日本仕様の「フレームレス」スマホ、米ネットで好評価 ソフトバンクが日米で発売へ
ソフトバンクとシャープが合同で開発した、新型の「フレームレス」スマートフォン2種が、18日に発表された。日米で仕様を共通化し、両国で発売される。一風変わったデザインがアメリカのネットでも話題になっている。
【新機種のスペック】
今回発表されたのは以下の2機種だ。
・Aquos Crystal
画面サイズ: 5インチ 解像度: 720ドット プロセッサ: Qualcomm “Snapdragon 400”
・Aquos Crystal X
画面サイズ: 5.5インチ 解像度: 1080ドット プロセッサ: Qualcomm “Snapdragon 801”
どちらもハーマンカードン社のサウンドシステムを搭載しており、カメラは999枚連写可、バッテリーの持ちは最大で3日間、ワイヤレススピーカーシステム同梱となっている。
「Aquos Crystal」は今月29日に日本で発売予定。アメリカでは、ソフトバンク子会社のスプリント社から発売される見通しだ。「Aquos Crystal X」の方も今年12月に発売される予定。
【海外での報道の着眼点】
新機種は「フレームレス」なデザインを売りにしており、上と左右の三方向にはフレームが見えず、端まで画面がくるようなデザインになっている。アメリカのテクノロジーニュースメディア『GigaOM』は、画面の大きさにもかかわらず「手の中では小さく感じられるだろう」といい、「適正な価格なら、フレームレスデバイスはとても魅力的になり得る」と報じている。
同じくテクノロジーニュースメディアである『The Verge』は、「日本の伝統から脱却」している点がおもしろい、と報じている。「AQUOS CRYSTAL」は、防水性能やワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイには非対応だ。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「Aquos Crystal」が日本のソーシャルメディアで話題となっている様子を載せ、「アメリカへの事業拡大を狙うソフトバンクには重要」であり、シャープも日本とアメリカでの発売で「スマホの世界的な売り上げ増加を狙う」と報じている。
【読者のコメントは賛否両論、賛成の声が優位か】
『The Verge』の読者コメント欄には以下のような声が届いている。
特徴的なデザインについては賛否両論が出ているが、今のところ肯定的な声が多い。
・これこそ自分がほしかった全て、Androidでも気にしない。
・なんてこった、セクシーだ。俺はAquosを買う。
・実際、見た目がいい。
・フレームが細い/実質的に三方に無いのは素敵だと思うけど、なんでだか、全体的な外見が気に入らないんだよな…
受話口が見当たらないことも一部の人には驚きのようだ。
・受話口はどこ?
・↑日本の技術さ、受話口なんか必要ないんだ。
・↑多分、骨伝導?
使い勝手について心配する声もあった。
・細い通知バーは、ある人々にとっては問題の種だ…
・枠がないと画面に触らずにいるのが難しいってことに気づいた人、他にもいる?
また、記事本文で触れられている防水性能については、防水性が必須ならiPhoneは売れないのでは、との声も出ている。