「本っっっっっ当に素晴らしい」 530万台突破のPS4、海外ファンは絶賛
ソニーの新世代ゲーム機「プレイステーション4」(PS4)の、世界での売れ行きが好調だ。北米、中南米、ヨーロッパ、アジア(日本を除く)で、昨年11月から今月8日までに、予想を上回る530万台を売り上げたという。今月22日には満を持して日本でも発売となり、さらに売上を伸ばすのは確実だ。
【歴代最高ペースの売り上げ?】
PS4は、国内に先立ち、昨年11月に北米などで発売。ソニーは、今年3月の年度末までに500万台の売上を見込んでいた。日本発売を前にした現時点で、既にそれを上回る530万台が売れている。
フォーブス誌は、任天堂のWiiUの出荷台数586万台と比較し、PS4の数字は「出荷台数ではなく、実際に売れた数である」と驚きを込めて伝えた。売上ベースでは「今年分だけでもWiiUのトータルに並ぶかもしれない」と分析する。
また、マイクロソフトのXboxOneの売上は、1月上旬時点で約300万台(出荷台数=390万台)だという。前世代ではXbox360がPS3の売上を上回っていたが、逆転した形だ。
フォーブス誌はその原因として、Xboxの売り方のまずさを挙げる。XboxOneは、北米でPS4よりも100ドル高い500ドルで売られている。100ドル相当のKinect(コントローラを用いずに操作ができる体感型のゲームシステム)が標準で同梱されているためだ。Kinectはあまり多くのプレイヤーの支持を得ているとはいえず、「そうした周辺機器は本体とは別売りにするべきだ」と同誌は意見する。
ゲーム情報サイトIGNも「まだ日本で発売されていないことを考慮すれば、2月中旬に当初目標の500万台を超えたのは素晴らしい」と評価。「もしかして、これまででもっともハイペースで売れたゲーム機かもしれない」と分析している。
【ソフトや周辺機器の充実は「これから」】
一方、PS4用のゲームソフトについては、まだまだ「これから」という評価が主流だ。
IGNは、これまでに発売されたいくつかのタイトルを挙げながら「悪くはないが、前世代のゲームと劇的に違うわけではない」と厳しめの評価を下す。ただし、これから年内に発売が予定されているタイトルについては、既にサイト内にTOP30のリストを設けており、「楽しみなゲームが目白押しだ」としている。
タイム誌は、プレイヤーにとって重要なのは、ハードウエアの売上よりもソフトの内容だという論調を展開。XboxOne用の人気タイトル『Titanfall(タイタンフォール)』が間もなく発売されることを挙げ、これがXboxOne本体の売上を伸ばす起爆剤になるかもしれない、としている。フォーブス誌も、『Titanfall』に比べて、PS4用の同時期発売のゲームは知名度が落ちるとして、両社の差が縮まる可能性を示唆している。
PS4用の周辺機器もまだほとんど出揃っていない。その中で、コンピュータ関連の情報サイトBGRは、業界事情通からの不確かな情報として、PS4用の体感型ヘッドセットが開発中だと報じた。この事情通氏は、「詳しいスペックは明かせないが何台かのプロトタイプが完成している」として、「このVR(バーチャル・リアリティ)はアメージングなものになる。KANDO(感動)だ」と日本語を交えてツイートしている。
【一般ユーザーのコメントの多くは賞賛と今後のソフト展開への期待】
関連記事が掲載されているIGNのサイトには、3000近い一般ユーザーのコメントが寄せられている。
・PS4の今後12ヶ月は素晴らしいものになるに違いない!
・PS4は本っっっっっ当に素晴らしい。これまでで最高だ。この先に起きることが待ちきれない。
・ソニーは何年もPS4の大成功を計画していたんだ。リリース予定のゲームのラインナップが証明している。マイクロソフトは物事を“急がない”ことを学ぶべきだね
・PS4は素晴らしいゲーム機だが、自分はまったく興味がない。ほとんどのゲームはPCでやるし、互換性のあるXboxと合わせて全てが足りる
・PS4のファンだけど価格が下がればXboxも買うよ。