あなたの夫婦関係が悪化するか計算式でわかる? 「ロサダライン」の法則とは
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夫婦関係を良好にするには、お互いポジティブな言葉をかけ合うのが一番だ。とはいえ一緒に生活するなかで、ときには不満を伝えなければならない場面も訪れる。ポジティブな言葉とネガティブな言葉の割合は、どの程度が適切なのだろうか?
海外のある研究はこの割合を探り、健全な関係を保つための「ロサダライン」と呼ばれる数値をはじき出した。それによると、良いコメントと悪いコメントを同じ数だけパートナーに述べているようでは、夫婦関係はみるみる悪化してしまうようだ。もっとも、ロサダラインの正確性を疑う指摘はあるようだが、少なくとも夫婦の関係性を見つめ直す一つのきっかけになりそうだ。
◆ビジネスの場に着想を得た、人間関係の改善手法
ロサダラインはもともと、会社内での人間関係にヒントを得て考案された。米フォーブス誌によると、米ミシガン大学のバーバラ・フレドリクソン氏と、ブラジリア・カトリック大学のマルシャル・ロサダ氏による共同研究が前身となった。
研究では両氏の指揮の下、研究チームが60のビジネスチームを観察した。研究チームは、各ビジネスチームが戦略の立案中に交わしたコメントを、ポジティブかネガティブかで分類した。結果、収益性や顧客満足度、そして社内からの評価において優れた業績を発揮しているチームほど、ポジティブなコメント数をネガティブなコメント数で割った比率が高いことがわかったという。
米健康情報誌のベリー・ウェル・マインドは、この研究結果から具体的な数値を挙げ、比率が2.9013から11.6346の範囲にある際にチームの業績が最良になると紹介している。ネガティブなコメント1回に対して、ポジティブなコメントが少なくとも約2.9回必要となる。ただし、約11.6回を超えるようだと、かえって業績は低下するという。