日本トップ10入り 世界で最も平和な国ランキング、上位10国・下位10国
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ロシア・ウクライナ情勢を受け、世界平和への関心はますます高まっている。残念ながら世界のすべての国と地域が平和というわけではなく、差があるのが現状だ。
国際シンクタンクの経済平和研究所は毎年、このような格差を浮き彫りにする「世界平和度指数」を発表している。世界人口の99.7%にあたる163の国と地域を対象に、23の定性・定量指標により、「社会の安全・安心度」「現在進行中の国内および国際紛争の度合い」「軍事化の程度」の3つの観点から平和度を数値化したものだ。
最新の2022年版の動向はどのようになっているだろうか。まずは平和指数が最上位の10ヶ国からご紹介し、次に最下位の10ヶ国を見てみよう。ランキング中には日本やロシアも登場する。
◆10位:日本
平和指数:1.336(1に近いほど「平和な状態」を表す)
トップ10に輝く多くのヨーロッパ諸国に混じり、日本は世界で10番目に平和な国の栄誉を得た。永世中立国を宣言した11位のスイスを0.021ポイント上回っている。日本は、殺人、不明者、武器入手性、内紛、政治テロなどを含む多くの項目で、いずれも最低スコア(最も平和)に近い水準となっている。
また、平均的な犯罪率も低いのが特徴だ。軍事予算や武装要員の数が低く抑えられており、これもスコアに良い影響を与えている。
◆9位:シンガポール
平和指数:1.326
シンガポールも日本と同様、多くの項目で低いスコアを出している。犯罪率のスコアは日本の1.975に対して1.153と、非常に優秀な数字を記録した。