イタリアでは1月に老婆が!? 多様な世界の「サンタクロース」集合!
「サンタクロース」はトルコで生まれたギリシャ系の司教、聖ニコラウスがモデルとされており、主にアメリカでの呼び名だ。世界中に同様のキャラクターが存在するが、呼び名や姿は国によって異なっており、プレゼントを運ぶというメイン業務もまったく別のキャラクターが行う場合もある。各国のサンタ事情を見ていこう。
◆オランダ
「シンタクラース」と呼ばれ、ベルギー、ルクセンブルグ、フランス北部でも同じ名で呼ばれている。聖ニコラウスの祝日である12月6日、またはその前夜にプレゼントを届けるという、到着がかなり早めのサンタだ。
オランダ人はニューヨークに入植した最初の欧州人で、彼らの「シンタクラース」が徐々に変化して、現在の「サンタクロース」になったとされている。白馬に乗り赤い服を着た「シンタクラース」は、スペインから来た肌の色の黒いムーア人をお供に連れている。このムーア人役を白人が黒塗りで演じることが、毎年物議を醸している。
It’s today Sinterklaas in the Netherlands, a feast in which children get gifts from Saint Nicholas (like Santa Claus)
So every year there’s a heated debate on whether we should keep the racist tradition of Zwarte Piet (Black Pete), a blackface servant to St Nicholas
An example: pic.twitter.com/SOcTjGNhtI
— Nassreddin Taibi ???? (@Nassreddin2002) December 5, 2022
◆イギリス
「ファーザー・クリスマス」と呼ばれている。デビューは17世紀のピューリタンによる政府の時代で、当時政権はクリスマスの廃止を目指していたという。これに対抗して祝日のごちそうと楽しさの象徴として、「ファーザー・クリスマス」が誕生。19世紀になるとアメリカに影響を受けた習慣が人気となり、「ファーザー・クリスマス」がプレゼントを届けるサンタの役割を担うことになった。伝統的にサンタクロースよりやせ型で、白い毛で縁取られた赤いロングコートのガウンを着ていることが多い。
Photo with Father Christmas.
Possibly 1920s pic.twitter.com/w6DnHQFdXg— Historygirl (@janeyellene) December 10, 2022