52万人の患者に朗報? 日本の「ネット断食」合宿に海外も注目
【現代の病「ネット依存症」】
「インターネット依存症」――この危険性が指摘されて久しい現代社会。
高速通信回線、スマートフォンの普及により、家庭で、職場で、路上で、あらゆるところで人々はインターネットを利用できるようになりましたが、この便利さを手に入れた反面、それにのめり込みすぎるあまり、睡眠不足、生活リズムの乱れ、不安や抑鬱、ストレスなど、さまざまな問題を抱える人が増えています。
特に、人格形成期にあたる若者への影響が問題視されており、日本では、ネット依存症の疑いが強い中学、高校生が全国で約52万人にのぼる、といわれています。
【「ネット断食」合宿】
日本はネット先進国の米国、韓国にくらべて、インターネット依存症への対策が遅れていると言われていましたが、このたび、政府が初のインターネット依存症の調査・研究・対策に乗り出す方針を打ち出しました。その実施内容の一つが、対象者を一時的にインターネット環境から隔離する「ネット断食」合宿を開催するというもの。
【海外の反応】
このニュースは、英国のデイリーテレグラフ紙、米国のフォックスニュース、ロシアのロシア・トゥデイなど、多くの世界のメディアに取り上げられました。記事の内容は、「ネット断食」という思い切った対策内容を伝えるとともに、52万人という若者の依存症者の多さを強調しています。
それらの記事に対し多くの読者が反応を示しており、
「インターネットは一種の依存症なのだから、食品や医薬品のように政府が規制をするべきだ」
「インターネットと携帯電話は中毒性がある。そうでないと思うのなら、自分の息子か娘の携帯電話を1、2日取り上げて、どうなるか試してみればいい。もしくは自分が持ってるのなら、2日ほど電源を切ってみればわかるよ」
「アメリカ人はラッキーだね、NSA(アメリカ国家安全保障局)が問題の原因を突き止めて、助けが必要な人を特定してくれるんだから」
「日本だけで50万人以上なら、全世界では一体何人が依存症なんだ?」
といったコメントが寄せられています。
このたびの反応で、いかに多くの国がこの問題を抱え、関心を持っているのかが窺えます。