「たった21万円」「こんなにキュートなのに」ホンダ ナビが北米進出 現地誌興奮

本田技研工業

 北米ホンダはアメリカとカナダにて、趣味と実用を両立した小型ファンバイク「ナビ」の2022年型を発売する。インドで販売されていた既存モデルの北米進出となる。個性派のシティバイクとしてはすでにホンダ グロムが存在するが、さらに小型でキュートなモデルとしてすでに複数の現地バイク誌などが取り上げている。

◆ポップなスタイリング
 ナビの大きな特徴は、一回り小型になったサイズ感と高いデザイン性だ。ミニモトとしての実用性を確保しながらも、愛らしいデザインと小型のボディで趣味性の向上を図っている。米ライド・アパート誌(11月16日)は、「ビギナーにやさしく、楽しく、モダンなデザインで、カスタマイズにうってつけ、そしてミニモトとスクーターを掛け合わせたような存在だ」と特徴を述べる。カスタマイズに関してはサードパーティ製のビジュアルパーツが登場予定となっており、自分だけのルックスを楽しむことができる。

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 日本のバイクといえば漫画『AKIRA』を連想しやすいのか、カナダのモト・ガイド誌(11月17日)は同作の主人公・金田のバイクを引き合いにコメントしている。記事は「このナビはもしかするとAKIRAの影響を少々受けたような、ややアニメらしいスタイリングとなっている。ただしサイズは非常にスケールダウンされている」と紹介している。同誌記事は一貫して若い読者に語りかける内容で、「やあ若者諸君、ホンダ ラッカス(日本名「ズーマー」)よりも身が詰まっているが、グロムほどは重量感のないスクーターはどうだい?」などと勧める。実際のところホンダ自身も、学生など若者の通学用途での利用も想定しているようだ。プレスリリースは、「教科書や上着、水筒などを詰め込むのに最適」な収納スペースを備えるとアピールしている。

Text by 青葉やまと