円熟のデザイン、MTの楽しさ… 新型シビックハッチバック、米誌揃って高評価

本田技研工業

 ホンダは日本国内にて9月、11代目となる新型シビック ハッチバックを発売した。先代から大きくデザインの方向性を変え、成熟した大人の風格を醸し出す。アメリカでも販売が始まっており、米自動車各誌は進化したスタイリングと、MTモデルが生むドライビングの楽しみを高く評価している。

◆メカニカルなデザインを払拭
 新型シビック ハッチバックはデザインを洗練させ、好みが分かれていた先代の短所を大きく改善した。米カー&ドライバー誌(10月12日)は以前のモデルはゴツゴツとしていてかなり派手だったと述べており、さらにフェイクで設けられたエアインテークも気に入らなかった模様だ。要素を盛りすぎており、まるで「(1950年代の)ジェット機時代の戯画」のようだったと厳しく評価する。新型では一転、最新型シビック セダンの控え目かつ流麗なラインをエレガントな曲線状のルーフに反映させるなど、完成度を飛躍的に高めた。

 米ロード・ショー誌(10月12日)も同様、「高級車の洗練度と大人びたデザインを、実用的かつ快適なパッケージで提供」するクルマだと述べ、優れたスタイリングと利便性を兼ねたモデルだと評価している。独特な風合いをまとうメッシュグリルを中心に、従来よりもすっきりと処理されたフェイスが好評だ。サイドとリアもシンプルでエレガントに仕上がっており、ウイングなど余分な装飾を省いた。同誌は「以前よりはるかに成長したスタイリングに包まれている」「ヴィンテージもののポートワインのように年を重ねる、センスの良いスタイリングのクルマだ」と述べ、新型シビック ハッチバックのデザインを絶賛している。

Text by 青葉やまと