ごめんねC-HR? カローラ クロス北米仕様、4WD設定を現地歓迎

トヨタ自動車

 サブコンパクトSUVのトヨタ カローラ クロスがいよいよ北米に上陸する。タイで昨年販売をスタートし、いずれは日本での販売も期待されているモデルだが、年内に北米で販売されることになった。既存ラインナップの空白を埋める使いやすいサイズ感に期待が高まっているほか、来年にはハイブリッド版登場の噂も出ているようだ。

◆嬉しい大きさのボディに、オプション4WDも強み
 カローラ クロスはC-HRとRAV4のあいだに位置し、これまでトヨタのSUVに抜けていたサイズ帯を補完する。米カー&ドライバー誌(6月2日)はカローラ クロスの登場を予告する記事に、「2022年型トヨタ カローラ クロスがC-HRとRAV4のあいだに滑り込む」とのタイトルを打ち、二者のあいだを満たすモデルだと強調している。カローラ クロスの全長は4460ミリなので、C-HRより100ミリ大きく、RAV4よりは140ミリ分だけコンパクトだ。幅と高さも両モデルのあいだに収まる数字になっている。

 なお、駆動方式は標準でFFだが、オプションで4WDを選択することも可能だ。この点はC-HRとの大きな差別化ポイントになりそうだ。米カー・スクープ誌(6月2日)の記事に対する読者コメントのなかには「ベースモデルに4WD(のオプション)があると嬉しい」と期待する声や、「4WDがないためC-HRの売り上げが落ちているのも不思議ではない」とする意見も見られる。スタイリッシュな装いが好評のCH-Rだが、走破性を重視する向きには少しだけ物足りない。カローラ クロスはこうした層の需要に応えてくれそうだ。

Text by 青葉やまと