感染爆発のインド、富裕層は国外脱出
感染が爆発的に増えているインドに、イギリスをはじめ諸外国は、酸素など医療品提供を申し出ている。一方、インドの超富裕層は国外への脱出を図っている。
◆インドの第2派の悲惨さ
二重三重の変異株が発見されているインドのパンデミック状況は、日を追うごとにひどくなる一方だ。4月27日には、24時間で36万人以上の感染者を記録し、死者も3000人を超えた。病院は逼迫を通り過ぎ、完全に「飽和状態」で病床や薬品、酸素も不足している。デリーの火葬場では、遺体のあまりの多さに通常の作業では追いつけず、とうとう屋外駐車場での火葬に踏み切った(20 minutes、4/27)。この惨状に、イギリスは、酸素濃縮器や人工呼吸器などを送付。ヨーロッパ連合も酸素や薬品の提供を決め、アメリカはワクチン生産に必要な成分などを手配すると発表した(ル・モンド紙、4/25)。
◆インドとの国境を閉じる国々
一方インドとの国境を一時的に閉める国も増えている。バングラデシュは26日からインドとの陸路を2週間閉鎖すると発表。イタリアやタイ、ドイツ、インドネシア、アラブ首長国連邦もインドからの外国人の入国禁止を発表。クウェートやカナダはインドとの直行便の停止を決めた。日本でもインドからの外国人は入国拒否対象となっている。
- 1
- 2