なぜ日本人の英語力は伸びないのか?

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 国際化に英語は必須ということで、日本国内でも英語力を伸ばすさまざまな取り組みが長年行われている。しかし日本人の英語力は一向に伸びる気配を見せておらず、その理由が指摘されている。

◆英語が苦手……スコアにも反映
 スイスの英語教育機関EFが行った2019年の世界の100の国と地域の英語力を測る調査で日本は53位となり、4年連続で「習熟度低」と判定された。アジアでは、韓国、中国本土、ベトナムよりも低い11位という結果となっている。一昨年のTOEICスコアでも、日本は49ヶ国中44位という残念な成績だった。

 政府はグローバル化で英語は必須だとし、指導に力をいれようとしているが、楽天が2016年に20~69歳の1000人を対象に行った調査では、約70%が自分の英語は下手だと回答している。英語が上手い、非常に上手いと答えたのはわずか8.7%だった。

 フォーリン・ポリシー誌に寄稿したライターで翻訳家のエリック・マルゴリス氏は、日本のテレビや広告には英語が溢れていると指摘する。英語使用を義務づける企業も現れ、英会話番組も日常的に放送されている。日英バイリンガルの子供たちのインスタグラムにはたくさんのフォロワーがついており、英語ができる人は「賢い」というイメージまであるとしている。英語に囲まれ、英語ができることがポジティブに捉えられているのにもかかわらず、日本人の英語力が伸びていないと同氏は指摘している。

Text by 山川 真智子