ウォーレン氏の人気が急上昇 米大統領選の民主指名争いに異変

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 2020年11月の米大統領選まで約1年に迫っている。これまで、民主党の大統領予備選に出馬している多数の候補者のなかではオバマ前大統領の人気も追い風になり、ジョセフ・バイデン前副大統領が他候補に大差をつけてリードしていたが、ここに来てその様相が変わりつつある。

◆バイデン氏の失速
 民主党でも中道派や保守に近い層には人気の高いバイデン前副大統領だが、政治経験が長く、「伝統的なアメリカ政治や社会」に頭が固定されている様子が見えるためか、変化を望むリベラルな若年層には人気がない。

 また、キャンペーン中や民主党予備選討論会での失言が大きく取り上げられたうえ、現在アメリカ政界を揺るがしているトランプ大統領の弾劾問題にも、トランプ氏がウクライナのゼレンスキー大統領に捜査を依頼したとされるバイデン前副大統領と息子のハンター・バイデン氏の名前が大きく報道されており、バイデン氏の責任ではなくてもネガティブに受け取られている感は否めない。

Text by 川島 実佳