「エアコン嫌い」欧州も限界……熱波で需要増 エアコン増えると悪循環にも?

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 欧州では熱波が襲来し、25日は各地で最高気温が更新された。そそもそも欧州は夏でも涼しく、エアコン不要の地とされてきた。ところが熱波の発生頻度はここ数年高まっており、エアコンの需要も拡大すると見られている。

◆最高気温記録更新 欧州の猛暑深刻
 この夏2度目となる熱波の影響で、25日パリでは42度、ロンドンでは39度を記録するなど、異常な暑さとなっている。ワシントン・ポスト紙(WP)によれば、欧州の家庭ではエアコンはほとんど設置されていない。ロンドンでは家庭どころか、公共交通機関も冷房が入っていない区間が多く残る。脱水状態になるのを防ぐため、交通局が水持参で電車に乗るよう市民に求めたという。

 ドイツでも、冷房が入った建物やカフェなどを示す地図が、ソーシャルメディア上で共有され、扇風機も品切れになったという。すでに6月の時点で、ベルリンのエアコン取付け業者は、あまりの申し込みの多さに電話受付を一時停止していたということだ。

Text by 山川 真智子