沖縄、京都、大阪が「最も成長している世界の渡航先」トップ3に Mastercard 調査
Mastercardが発表している「2018年度世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」によると、渡航者数ランキングの半数がアジア太平洋の都市であり、東京は世界8位に、大阪が19位にランクインしているという。
◆渡航者数ではバンコクが、消費額ではドバイが世界一
年間約2,000万人の渡航者が海外から訪れるバンコクが渡航者数では1位となり、2018年には9.6%の成長が予測されている。注目したいポイントは、バンコクを訪れる渡航者は平均で4.7泊滞在し、1日あたりの平均消費額が173ドルであった点だ。手頃な費用なため渡航者の支出意欲が促され、バンコクはパリ、シンガポール、ソウルよりも旅行しやすい都市として見られる一方、2位にランクインしたロンドンよりも消費額が多くなっている。
消費額の視点でみると、ランキングは少し違う。1位には昨年に続きドバイが選出され、1日あたりの平均消費額は537ドルと他国に比べて飛び抜けて高い。なお、シンガポールやバンコク、東京などアジア太平洋の4つの都市もトップ10に選出されている。
◆日本の三都市が、世界の渡航先として最も成長している
日本の都市として注目したいのは、渡航者が急増している都市という視点だ。2009年から2017年の過去8年間の年平均成長率で見ると、日本の都市がトップ3を独占している(沖縄が39.2%、京都が27.8%、大阪が23.6%)。なお、4位には成都市 、5位には廈門市と続き、7位には北海道がランクインしている。日本の都市の急成長は、レジャーの誘致に力を入れていることなどが考えられる。
Mastercardのグローバル都市担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのミゲル・ガミーノJr氏は、調査結果を踏まえて次のように述べている。
「海外旅行は、多くの都市経済にとって極めて重要で、現地の人と旅行者双方の生活を豊かにし、都市は旅行者の記憶に残る体験を提供すべく革新を続けています。当社は、世界中の都市と緊密に連携し、その都市にある従来の特徴を維持しながら、旅行者をより一層惹きつけ、満足のいくインサイト(見識)や技術を提供していきます」