週1杯のコーラでも子供の脳に違い? 約9600人を調べた研究結果
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コーラなどのカフェイン入り飲料を週1杯程度飲む子供でも、脳の構造に違いが見られる可能性がある。イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンが、アメリカの子供約9600人を対象とした研究結果を発表した。
カフェイン摂取量が多い子供ほど睡眠時間が短く、脳の大脳皮質の表面積が小さい傾向が確認された。ただし、カフェインが脳の発達に悪影響を及ぼすと証明されたわけではない。
◆週1杯でも脳の表面積に違い
研究チームは、アメリカの9〜11歳の子供9632人のデータを分析した。コーヒーや紅茶、ソフトドリンクなどのカフェイン入り飲料を週にどれくらい飲むかを調べ、脳の構造や睡眠時間との関連を検証した。
その結果、カフェイン摂取量が多い子供ほど、大脳皮質全体の表面積が小さい傾向が見られた。大脳皮質は脳の外側を覆う部分で、注意力や意思決定、感情などに関わっている。
関連は脳の22領域で確認され、家庭の収入や親の学歴などを考慮しても残った。週1杯程度のカフェイン入り飲料を摂取する子供でも、まったく摂取しない子供と比べて表面積に違いが見られたという。
こうした関連は主にソフトドリンクの摂取によるものだった。なお、日本で販売されている炭酸飲料では、コカ・コーラなどにカフェインが含まれる一方、三ツ矢サイダーやファンタなどには含まれていない。今回の研究は炭酸そのものの影響を調べたものではない。
◆睡眠時間の短さとも関連
カフェイン摂取量が多い子供ほど睡眠時間が短く、睡眠時間が短い子供ほど大脳皮質の表面積が小さい傾向も見られた。
さらに、カフェイン摂取量の多さは、6か月後の注意力や気分、行動などに関する問題の多さとも関連していた。睡眠時間の短さと脳の表面積の小ささが、この関連の一部を説明する可能性があるという。
ただし、研究チームは因果関係について慎重な姿勢を示している。ソフトドリンクには糖分が多く含まれるものがあり、食生活などほかの生活習慣が影響した可能性もある。
研究に参加していないロンドン大学クイーン・メアリー校のチャランポス・ラリス博士も、確認された脳の構造の違いは非常に小さく、カフェインが原因とは断定できないと指摘している。
研究を主導したディビャンガナ・ラケシュ氏は、因果関係は判断できないものの、若者の精神的な健康を考えるうえで、カフェイン摂取と睡眠の両方に注意を払う価値があると説明している。
研究結果は10月15日、学術誌『Biological Psychiatry: Cognitive Neuroscience and Neuroimaging』に発表された。




