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人間にとって危険なクマ ランキング 世界の12種を比較

Massimiliano Paolino / Shutterstock.com

クマは世界各地に分布し、その生態や人間との関係は種によって大きく異なる。温和な印象を持たれがちな一方で、地域によっては深刻な人的被害を引き起こしてきた例もある。海外アウトドアメディア『アウトドア・ガイド』は、こうした違いに注目し、クマを人間にとっての危険度という観点から整理している。本記事ではその視点を参考にしつつ、独自に情報を整理し、世界に生息する12種のクマを紹介する。

掲載順は、比較的危険性が低いとされる種から、人的被害のリスクが最も高いとされる種へと段階的にたどる構成とした。12位から1位へと順に見ていくことで、体格や食性、生息環境の違いが、どのように危険度の差として現れるのかを読み解いていく。

◆12位 メガネグマ

Chris Humphries / Shutterstock.com

メガネグマは南アメリカのアンデス山脈に生息するクマで、現生のクマ類の中では比較的おとなしい種とされている。主食は果実や植物で、肉食性は弱く、人間を積極的に襲う習性はない。生息地では森林や山岳地帯の奥深くで単独行動を取ることが多く、人里に近づくケース自体がまれだ。一方で、子供を連れた個体や不意に接近された場合には防衛的に攻撃する可能性がある。体長は最大で2メートル近く、爪や顎の力も強いため、遭遇時の危険性がゼロとは言えない。人間との衝突が少ないのは温和さだけでなく、生息域が限定されていることも大きい。

Adilson Sochodolak / Shutterstock.com

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Text by 切川鶴次郎