遺体には深い傷が… 狩猟をしていた男性がクマに襲われ死亡

画像はイメージ(Flicker/ Daniel

2人組で狩りをしていた男性たちが、森から現れたクマに襲われ死亡する事故が発生しました。

【動画】まだ幼い子供がいたが… クマに襲われた男性が死亡

クマに襲われた男性が死亡

アメリカメディア「News 6 WKMG」および、世界の動物による被害を紹介するYouTubeチャンネル「Final Affliction」が伝えています。

ある日、フロリダ州に暮らすコーリー・チュボンさんは父親とともに、ワイオミング州ジャクソンの森へ狩猟旅行に向かいました。

2人は1頭のヘラジカを仕留め、翌日にコーリーさんがガイドの男性マーク・アプテインさんを伴い、死骸の解体と回収をすることに。

馬に乗って現場へ戻り作業をしていると、突然コーリーさんとマークさんの目の前に、血生臭い匂いを嗅ぎつけた2頭のクマが現れたのです。

作業に没頭するあまり完全に油断していた2人は、とっさに銃を構えるも即座にクマに叩き落とされてしまいます。

彼らは大声を出して威嚇しますが、クマは恐れる様子もなくマークさんに狙いを定め、執拗に攻撃を繰り返しました。

マークさんは腰ポケットにクマよけスプレーを携帯していたものの、取り出す隙すらなかったといいます。

さらに必死に抵抗するマークさんをよそに、クマは彼の頭に噛みつき、長くて鋭い爪で全身の皮膚を切り裂きます。

コーリーさんは銃を発砲しようとするも上手く操作ができず、そうこうしているうちに今度はクマはコーリーさんに突進。

足や腕を激しく噛まれ、焼けるような痛みに耐えながらも、彼は手で頭を覆って体を丸め、精一杯身を守りました。

なんとか逃げ切ることに成功したコーリーさんは馬に乗り、急いで電波の届く場所へ向かい通報。

ドクターヘリで病院へと搬送され、一命を取り留めました。

翌日、夜明けとともに捜索が開始されましたが、現場から約45m離れた場所で酷く傷付いたマークさんの遺体が発見されました。

また遺体のすぐそばには空になったクマよけスプレーが落ちており、力を振り絞って最後まで応戦していたことが判明。

亡くなったマークさんには5人の幼い子供がおり、コーリーさんと父親は彼について「これまで出会った人のなかで、最も親切な人の1人だった」と述べ、追悼しました。

この無残な事故に対し、ネット上では「クマにはスプレーも銃器も役に立たないようだ」「コーリーはパニックになってしまったのだろう」「最後まで戦い続けた姿を思うと胸が張り裂けそう」「5人の子供たちを残して本当に無念だ」「森へ行く時は絶対に安全なんてことはない」といった意見が寄せられました。

Text by 春野 なつ