轢いて転落した後に… マウンテンバイクで走行中クマに襲われ男性が死亡
画像はイメージ(Jitze Couperus / Flickr )
日本だけでなく世界各国でクマによる被害が増加するなか、様々な事故を紹介するYouTubeチャンネル「Scary Bear Attacks」はある男性に起こった悲劇を伝えました。
マウンテンバイク走行中クマに襲われた男性
ある日、モンタナ州に暮らしていた米国森林局職員のブラッド・トリートさんは妻のいとこチャックさんとともに、ウェスト・グレイシャー国立公園近くのトレイルをマウンテンバイクで走行していました。
全長約16kmのそのトレイルはハイカーやマウンテンバイカーが頻繁に訪れ、自転車だと1時間程度で走行できる気軽で人気のコースだそうです。
チャックさんにとっては初めてのマウンテンバイクトレイルだったこともあり、ブラッドさんが先頭を走行し、30mほど後ろからチャックさんが後を追っていました。
その日2人はバイクだったこともあり、銃や刃物、クマよけスプレーを所持していませんでした。
ところが勢いよく斜面を下り急カーブを曲がったところで、ブラッドさんは黒くて大きな何かに衝突。
その弾みでバイクから投げ出され、勢いよく地面に転げ落ちてしまいました。
腕から勢いよく落ちたため両手首を骨折したほか、右の肩甲骨が砕けてしまったブラッドさん。
彼が顔を上げた瞬間、目の前に立ちはだかっていたのは、1頭の大きなグリズリーベアでした。
ブラッドさんが「クマだ!」と叫ぶも、クマは即座に彼にまたがり激しく噛みつきます。
チャックさんが追いついた頃にはすでに攻撃している状態だったといい、彼は来た道を引き返し通報することに。
しかし救助隊が到着した時にはすでに遅く、現場には粉々になったヘルメットとブラッドさんの遺体だけが残っていました。
当局による調査の結果、遺体は食べられたり隠されたりしていなかったことから、クマによる防御行為と断定。
また首と顔に致命傷を負っており、チャックさんを呼ぶ声が2回で途絶えていたため即死だったと考えられています。
今回の攻撃は自己防衛だったこと、さらにその後他の被害者が出ていないことから駆除はしないということです。
当局は訪れる人たちに対し、バイクの速度を落とすほか、クマよけスプレーを携帯し常に警戒を怠らないよう呼びかけました。
自然をこよなく愛しており、事故があったトレイルのすぐ近くに家を所有し、妻と毎日山道をジョギングするのが日課だったというブラッドさん。
「ご遺族に心よりお悔やみ申し上げます。本当に痛ましく残念な事故です」「両手首を骨折していたから、例え銃やスプレーを持っていても何もできなかった」「クマのアドレナリンは本当に恐怖」「即死させるって、どれほどの威力だったのか」「クマに襲われるのも無理はない。家でゆっくり休んでいたら、マウンテンバイクがいきなり激しくお腹に激突してくることを想像してみて」といった声が世間から寄せられています。




