10年以上餌付けをしていても… クマに襲われ体の大半を食べ尽くされた女性

画像はイメージ(Amit Patel / Flickr

近年、日本だけでなく、世界的にもクマによる被害が多発しています。

【動画】警察からは何度も警告されていた クマに餌付けをしていた女性が死亡

クマに餌付けをしていた女性が死亡

そこで今、クマに餌を与え続けた女性の末路が世間の人たちの注目を集めています。

アウトドアの話題を提供するウェブサイト「BACKPACK」によると、被害に遭ったのはアメリカ・コロラド州ユーレイに住んでいたドナ・マンソンさんです。

ドナさんと彼女の家族は過去10年間に渡って、自宅周辺に現れる野生のクマに餌を与え続けており、何度も警察や野生生物局から警告を受けていました。

また、世界のクマ被害を紹介するYouTubeチャンネル「Scary Bear Attacks」によると、彼女は他にもリスや鳥類、ヘラジカ、鹿などにも餌付けをしており、動物好きな人物として知られていたものの、近隣住民からは迷惑がられていたそうです。

事故が発生した当日も、いつものようにやってきたクマ2頭に餌をあげていたドナさんですが、突然攻撃されてしまいます。

そしてその翌日、第一発見者である人物がドナさん宅を訪れた際にはすでに体は食べ尽くされていたといい、クマたちは即座に当局の職員らにより射殺されました。

この敷地内では過去にも、数頭のクマが攻撃的な行為をしたため駆除されており、ドナさん一家には警察からの警告を無視したとして法的措置がとられていました。

同州ではその後、クマへの餌やりを阻止する啓発キャンペーンを行い、「餌を与えられたクマは死んだクマ」といったスローガンが掲げられたそうです。

ドナさんの最期について、世間からは「悪いけど同情できない」「本当の被害者はクマの方だ」「クマと仲良くなろうと考える人が理解できない」「自ら招いた結末だと思う」「むしろ10年間も事故がなかったのがすごい」など、非難の声があがりました。

Text by 春野 なつ