「近くにいたら知らせてほしい」 野生動物のカメラマンがホッキョクグマに襲われ死亡

画像はイメージ(StudioEddies/ Flickr

真っ白な体に愛らしい表情のホッキョクグマは、訪れる人々を魅了し、動物園でも大人気です。

【画像】インスタには最後の写真が… ホッキョクグマに襲われ亡くなったカメラマン

ホッキョクグマに襲われカメラマンが死亡

ところがそんなホッキョクグマに襲われ命を落とした男性の話題を、アメリカメディア「People」が伝えました。

彼はカナダ出身のクリストファー・ベストさん。

生前は野生動物の写真撮影が趣味だったといい、事故発生当時はブレボート島のレーダー施設で勤務中でした。

少し前からこの島に滞在し、周囲の人たちに「ホッキョクグマが近くにいたら知らせてほしい」と頼んでいたクリストファーさん。

これまでにも施設周辺に現れたホッキョクグマを始めとする野生動物をたびたび撮影していたそうです。

そして事故が発生したその日も、同僚からホッキョクグマの出没を聞いた彼は、カメラを片手に施設の外へ。

ところがそれとは別にもう1頭のホッキョクグマがすぐ近くを歩いていたのです。

クリストファーさんはそのホッキョクグマと鉢合わせになり、攻撃を受けたところにもう1頭のホッキョクグマも参戦。

2頭からの激しい襲撃に遭い、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

母親のシェリー・コックスさんは、訃報を聞いた瞬間について「ただショックを受けた」と明かしており、「もしホッキョクグマが2頭いると知っていたら、息子は外に出なかったでしょう」と話しています。

またその前日には「ホッキョクグマが施設の敷地内をうろついている」とキャプションを添えた写真をInstagramに投稿しており、シェリーさんと夫が心配して連絡をしたといいます。

今回の事故に対し、ネット上では「ホッキョクグマは意外と活発で攻撃的だって知らなかったのかな」「栄養不足に見える。お腹が空いていて、仲間や子供たちと餌を探していたのかもしれない」「彼らは美しく雄大な生き物ですが、予測ができず非常に危険な動物です」「防げた事故だったのに。ホッキョクグマはとても強く狂暴で、地球上で最も肉食性のクマだそうですよ」といった声が寄せられています。

Text by 春野 なつ