「全盛期のジョーダンのよう」八村塁をレイカーズHCが絶賛 チームメイトも“成長”を評価
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ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、今シーズン開幕からキャリア最高の活躍を見せ、チームの勝利に不可欠な存在として評価を高めている。特に、J.J.レディックHCは、八村選手の特定のプレーに対し、NBA史上最高の選手であるマイケル・ジョーダンの名を挙げて最上級の賛辞を送った。
◆HCが八村に贈った「ジョーダン級」の賛辞
八村選手のプレーの中でも、レディックHCが最も高く評価しているのは、そのミッドレンジシュートの支配力と安定感だ。
レディックHCは、9日のアトランタ・ホークス戦の前に「今の彼(八村)は、ミッドレンジシュートを外すことはないように感じる」と述べ、その一貫性を評して、「全盛期のマイケル・ジョーダン、全盛期のカワイ・レナードのようだ」と最上級の賛辞を贈った(ロサンゼルス・タイムズ、以下LAT)。
八村選手自身も、このジョーダンとの比較を聞いて驚いたものの、彼にとってミッドレンジでのショットメイクは「ごく自然なこと」であり、「この種のシュートがあるから、今の自分がある」と語っている(LAT)。
◆キャリアハイのスタッツとチームからの信頼
八村選手は今シーズン、平均16.3得点を58.6%という高確率のフィールドゴール成功率で記録しており、これはセンター以外のレイカーズ選手の中で最も高い数字となっている。また、3ポイントシュートの成功率も52.4%に向上しており、レディックHCから「お墨付きのレーザー」と評されるほどの進化を遂げている(LAT)。
負傷者が相次ぐチーム状況の中、八村選手は開幕11試合すべてに出場したわずか3人の選手の一人であり、そのプレーの一貫性がチームを支えている。
チームのエース、ルカ・ドンチッチは、「誰も彼のことを話さないが、我々の勝利において多くの称賛に値する」と八村選手の功績がメディアで過小評価されていることを指摘し、「我々にとって素晴らしく、毎試合のプレーが、特に勝利のために大いに役立っている」とその価値を訴えた(スポーティング・ニュース)。
◆守備職人も認めた「ディフェンスの成長」
八村選手の貢献はオフェンスだけにとどまらない。守備職人であるチームメイトのマーカス・スマートは、八村選手のディフェンス面での意識の変化を高く評価している。スマートは「私はサムライ(八村)を誇りに思う。彼のオフェンス面での素晴らしい仕事を見てきたが、ディフェンス面でもその能力を発揮しているのを見るのは、皆にとって新鮮だ」「私たちは彼にそれができることを知っていたし、彼自身も知っている。彼がそれを受け入れ、オフェンスとディフェンスの両面で能力を使っていることを嬉しく思う」とコメントした(フェイダウェイ・ワールド)。
レディックHCも、先日のホーネッツ戦で見せた八村選手のディフェンスを、自身が(八村選手の)プレーを見てきた中で最高のディフェンスの一つと評価した(LAT)。八村選手の活躍が功を奏し、レイカーズは第1クォーターに40失点を喫しながらも、八村選手が躍動した第3クォーターではホーネッツをわずか15得点に抑え込むことに成功した。
八村塁は今や、レイカーズの勝利に不可欠な「異次元の安定感」を持つ選手として、攻守両面からチームの成功を牽引している。




