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「最も魅力的」な市区町村ランキングトップ20【地域ブランド調査2025】

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どの市区町村が世間的に魅力的とされているのか、観光や移住先を検討する上で気になるところだろう。その参考となるのが、ブランド総合研究所が発表する「地域ブランド調査」の「市区町村魅力度ランキング」だ。

このランキングは、国内1000の市区町村を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全90項目について、全国の消費者から有効回答を得て集計・分析されたものだ。

ランキングの上位20位には、北海道の雄大なリゾート地、歴史が息づく古都、南国の美しい離島、そして高い利便性を持つ大都市など、多様な魅力を持つ顔ぶれが並んだ。

あなたが「訪れたい」「住んでみたい」と感じる街はランクインしているだろうか? さっそく、20位から1位まで、その街が持つ「魅力の核心」とともに見ていこう。

◆20位 出雲市(島根県) 36.2

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出雲市は「縁結びの聖地」出雲大社を中心に、日本神話の気配が日常に息づくまちだ。神在月には全国の神々を迎える神迎神事や神在祭が営まれ、稲佐の浜から日御碕へ続く海岸線では、断崖と白亜の灯台が劇的な夕景を描く。

一畑電車で大社前に降り立てば、門前町の参道に老舗と新しいカフェが並び、旅情が濃い。食は割子で供される出雲そばが名物で、日本海ののどぐろや白いかも豊富だ。島根県立古代出雲歴史博物館で古代史を掘り下げた後、静かな社域に戻れば、自然と信仰、暮らしが近い距離で重なる独特の時間を体感できる。

◆19位 那覇市(沖縄県) 36.9

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那覇市は琉球王国の歴史と都市の利便性が同居する玄関口だ。首里城公園では復元が進む御城のスケールと王朝文化に触れ、壺屋やちむん通りではやちむんの工房や器に出会える。国際通りは朝から夜まで活気が続き、第一牧志公設市場では沖縄そばやチャンプルー、海ぶどうなど島の味が集まる。

ゆいレールで空港から中心部まで直結し、離島やビーチへの拠点性も高い。三線の音色やエイサーが日常にある街並みは、旅人を気さくに受け入れ、南国の時間へ誘う。

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Text by 切川鶴次郎