アニメ好きの海外セレブたち “LOVE”全開、コスプレ・タトゥーも
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世界的に人気を集めるアニメは、海外のトップスターたちをも魅了している。映画俳優から音楽界のスーパースター、格闘技の世界で活躍するレスラーまで、多くのセレブが日本のアニメへの愛を語っている。
◆ハリウッド俳優も夢中の『千と千尋』
米俳優のレオナルド・ディカプリオは、巨匠マーティン・スコセッシ監督に『千と千尋の神隠し』を勧めるほどのジブリファンだ。米スクリーン・ラントなどが報じている。
アニメファンを自認する俳優はまだいる。カナダ出身のキアヌ・リーブスもその一人だ。米ファンダム・ワイヤーによると、2022年のコミコンで「アニメは道徳的なストーリーを語り、特別な存在について深く考察している。今まで見た中で最もクールなものだよ」と熱く語ったという。
俳優のマイケル・B・ジョーダンも筋金入りのアニメ好きだ。お気に入りとして『ONE PIECE』『ドラゴンボール』『NARUTO』『BLEACH』『HUNTER×HUNTER』などを挙げ、映画『クリード III』ではアニメのバトル表現を参考にしたと語っている。
故ロビン・ウィリアムズは、生前たびたび日本アニメへの愛を口にしていた。『新世紀エヴァンゲリオン』や『AKIRA』などクラシック作から近年作まで幅広く言及し、独自のユーモアで魅力を語ってきた「通好み」の愛好家でもある。
サミュエル・L・ジャクソンは、観るだけでなく「関わる」側の代表格。アニメ『AFRO SAMURAI』では主演声優(アフロ/ニンジャニンジャ)を務め、製作にも名を連ねた。日本的な美学とハードなアクションへの敬愛を、作品を通じて体現している。
もちろん女性にもアニメファンは多い。米俳優のミーガン・フォックスは2023年のハロウィンで、当時の恋人だったラッパーのマシン・ガン・ケリーと『デスノート』のコスプレ(ライト/リューク)を披露して話題を呼んだ。
◆シンガーにも熱心なファンが
歌手も日本のアニメにひかれている。複数メディアによると、米歌手のアリアナ・グランデは2018年、『千と千尋の神隠し』の主人公・千尋のタトゥーを腕に彫った。精霊の集う湯屋で働く千尋の成長物語に深く感動したためだという。
カナダ出身のアヴリル・ラヴィーンもアニメ好きを公言。2012年公開の劇場版『ONE PIECE FILM Z』では、自身の楽曲「How You Remind Me」と「Bad Reputation」が採用され、日本の人気シリーズとのコラボでも話題を呼んだ。
米シンガー・ソングライターのビリー・アイリッシュは、『進撃の巨人』の作者からアニメ風の直筆の似顔絵をプレゼントされたという。作品にはエレンら主要キャラクター3人と、壁から顔を出す超大型巨人が描かれており、アイリッシュは満面の笑みで受け取った。
このほか、米歌手のブルーノ・マーズは昨年の日本訪問中、ピカチュウ帽をかぶり、ハローキティのぬいぐるみと『呪術廻戦』の最新巻を手にした写真を投稿。400万を超える「いいね」を集めた。
◆ヒーローに憧れたプロレスラー
米WWEのプロレスラー、ジョン・シナはポッドキャスト番組で「私は特定のアニメが好きだ。ポスト・アポカリプスものに本当にひかれていて、ちょうど良いタイミングでそれを見つけた」と語り、80年代の名作『北斗の拳』への深い愛を示した。プロレスラーも日本の視聴者と同様、アニメのヒーローの背中を見て強さを追い求めているようだ。
映画界の巨匠もアニメを愛している。米映画監督のクエンティン・タランティーノは『キル・ビル Vol.1』でアニメへの敬愛を表現した。米クラックドによると、タランティーノは作中のアニメーションシーンの制作にあたり、『攻殻機動隊』への敬意を込め、制作スタジオのProduction I.G.に協力を依頼したという。
子供向けと思われがちなアニメ作品だが、世界中の有名人たちをも虜にするパワーを秘めている。




