一体なぜ? クマに襲われるも一命を取り留めた猟師が死亡

画像はイメージ(Dave Williss/ Flickr

近年、日本だけでなく世界中でクマが出没するケースが増加しており、大きな問題となっています。

【動画】助けを呼べたのに…  クマに襲われ一命を取り留めていたハンターが死亡

カナダメディア「Global NEWS」はこのたび、クマに襲撃され一命を取り留めたと思われていた男性が死亡したことを伝えました。

クマ襲撃で一命を取り留めた男性が死亡

2025年10月2日、ブリティッシュコロンビア州イースト・クーテネイ地域に位置するクランブルック市の山奥で、ハンターのジョー・ペンドリーさんがエルク狩りをしていました。

しかし2頭の子グマを連れた母グマに遭遇し、襲撃されてしまったジョーさん。

即座に発砲し母グマの脚に命中したものの、それによってさらに攻撃的になってしまいます。

また「CBC」によると、その後も襲撃は続きクマに頭を噛まれるも過去にボクサーをしていた経験から、クマにパンチし耳に噛みついてなんとか逃れることができたそうです。

最終的に唇や頭皮の一部が剥がれ落ちたほか、指を失い、鼻や頬、両腕、肋骨を骨折するといった大ケガを負い、救急隊と息子に助けを求め、ケロウナ総合病院に緊急搬送されました。

ところが複数回の手術を受けて命拾いをしたと思われていた矢先、容態が急変。

残念ながら25日に血栓症のため亡くなったということです。

事故から数日後、現場付近で1頭の雌グマが死んでいるのが発見され、DNA鑑定によってジョーさんを襲ったクマであることが確認されました。

カナダでは独自の狩猟規制があるといい、世間からは「ハンターはライフル以外にも短刀や拳銃の所持を認めるべき」「カナダの拳銃に関する法令は全くばかげている」「私は農村地帯に住んでいますが、デッキからライフルを合法的に発砲できるのに、ピストルを発砲するのは違法です」「これは免許を取得し訓練を受けたハンターが、人里離れた場所で狩猟をする際に拳銃を携帯すべきであるということを示す典型的な例だ」といった訴えが相次ぎました。

Text by 春野 なつ