冷静に、冷静に… 5分間クマに尾行されたハイカーのスマホに映っていた衝撃の映像
画像はイメージ( GoToVan / Flickr )
カナダの国立公園でグリズリーベアに遭遇したハイカーの動画が、SNSで大きな話題となっています。
【動画】冷静でいられたのがすごい… クマに尾行される様子をスマホで撮影
クマが5分間尾行
TikTokに投稿された映像には、アルバータ州のカナディアン・ロッキーにある森の中を、大型のグリズリーがハイカーの背後から一定の距離を保ちながらゆっくりと歩く様子が映っています。
ハイカーは落ち着いた口調で「まだついてきている、でも冷静を保たなきゃ。走らないように、スプレーの準備はできてる」と語り、手にはベアスプレーを持っていました。
クマは終始落ち着いた様子で、やがて沢に差し掛かったところで立ち止まり、追跡をやめたといいます。
投稿者は「バンフで登山中、このクマが近づいてきた。約5分間ついてきたが、沢の手前で止まった」と説明。
「グリズリーと遭遇するのは初めてで警戒していたが、水を飲みに行こうとしていただけのようだった」と当時を振り返っています。
バンフ国立公園はカナダの山岳国立公園群の一つで、グリズリーとクロクマの両方が生息しています。カナダ公園局によると、こうした遭遇は公園の奥地だけでなく、園内に隣接する町の周辺でも起こりうるとされています。
そのため来園者には「音を立てて存在を知らせること」や「見通しの悪い場所や藪では声を出すこと」などが呼びかけられています。
SNS上では、緊迫した映像に「ベアスプレーでは太刀打ちできない」「呼吸が荒くて見ている方が緊張する」といった現実的な声が多く寄せられました。
一方で、「グリズリーが歩いていただけ」「クマにも生活する権利がある」といった皮肉交じりのコメントもあり、野生動物との共存や人間の行動について議論が広がりました。




