露天風呂で清掃していた女子プロレスの元レフェリーがクマに襲われ死亡 海外メディアも注目

画像はイメージ( GoToVan / Flickr

岩手県の温泉地で、元女子プロレスの名レフェリーがクマに襲われ死亡する事件が発生しました。

【動画】海外メディアも伝えた… 女子プロレスの元レフェリーがクマに襲われ死亡

岩手の露天風呂で清掃中クマに襲われたと見られる男性

この事件については「朝鮮日報」をはじめ、多くの海外メディアが伝えています。

岩手県の瀬美温泉で露天風呂の清掃をしていた笹崎勝巳さん(60)が、午前の作業中に姿を消しました。

現場には血痕のほか、眼鏡やスリッパ、クマのものとみられる毛が残されていたといいます。

温泉関係者の通報を受けて警察が捜索したところ、温泉からおよそ100m離れた山中で遺体が見つかったということです。

近くで発見された体長約1.5mのツキノワグマが、その場で駆除されたと伝えられています。

韓国日報は「近年、日本ではクマによる人的被害が増加しており、政府が都市部での銃使用を解禁するなど、対策の強化が進められている」と報じました。

笹崎さんは1989年に女子プロレスのレフェリーとしてデビューし、2015年にプロレス団体ZERO1の運営会社副社長に就任。

2018年にはDream On Stageの代表を務めていました。近年は居住地の温泉で働きながらレフェリー活動を続けていたとされています。

女子プロレス団体マリーゴルドの代表であるロッシー小川さんは、「笹崎さんは寡黙で責任感の強い方でした。最後のレフェリー活動もマリーゴールドのリングで行われました。2人の娘さんを残して旅立たれたことを思うと胸が痛みます。日本の女子プロレスを支えた笹崎さんのご冥福をお祈りします」とコメントしています。

この件に対し世間では「日本でもクマの数が増えすぎている」「すぐに駆除を始めるべきだ」といった意見や、「ご家族が本当に気の毒」「安らかに眠ってほしい」といった追悼の声があがっていました。

一方で、「人間の側こそ、自然の領域を押し広げすぎたのではないか」「今やクマスプレーくらいは携帯すべき」といった声も聞かれました。

Text by 本間才子