10歳の男の子を森に引きずり込もうとしたクマ… 「人間を餌の供給源だと学習しているようだ」

画像はイメージ(Nigel Hoult/ Flickr

日本では毎日のようにクマによる被害が報じられていますが、世界的にも同様のケースが増加し大きな問題となっています。

【動画】必死に助けを求め… クマに引きずり込まれそうになった男の子

クマに連れていかれそうになった男の子

アメリカメディア「NBC Connecticut」が2022年10月にコネチカット州で発生した事故の詳細を伝えています。

ある日、10歳の男の子が祖父母宅の庭で遊んでいたところ、いきなり1頭の大きなクマが現れ襲い掛かりました。

とっさに「助けて、助けて!クマだ!」と大声で叫んだ男の子。

クマは彼を森の中へ引きずり込もうとしていたそうで、車椅子の祖父は慌てて家の中から出てくると、地面に落ちていた鉄パイプでクマを殴りつけました。

近隣住民のジョナサン・ディジマスさんらも、隣家で起こっている事態に驚き、祖父と協力しながら男の子を自宅へ避難させました。

彼は足から出血していたほか背中にはたくさんの爪痕があり、すぐに病院へ搬送され治療を受け、命に別状はありませんでした。

その後、通報を受けた州警察と野生生物保護局がクマを射殺し安全が確認されたということです。

このクマの体重は113kgもあり、10月頃からは冬眠に向けて栄養を蓄えるため活動が活発化するといいます。

当局はまた「年々クマが人を恐れなくなり、人間を餌の供給源だと学習しているようだ」と述べ、「そうなるとクマはとても悪質で予測不可能な大型動物になってしまう」と懸念を示しました。

世間からは「まだ小さいのにすごい経験をしたね」「みんな無事でよかったよ」「車椅子で動きが制限されるなか勇敢にクマと闘ったおじいちゃん」「近隣の方も優しいね」といったコメントが寄せられています。

Text by 春野 なつ