「自然に溶け込んでいる…」 動物園に侵入した野生のクマに飼育員も興味津々

画像はイメージ(kikiciao / Wikipedia Commons

カリフォルニア州ユーレカのシーコイア・パーク動物園で、野生のアメリカクロクマが園内に迷い込むという珍しい出来事がありました。

【動画】飼育中のクマとも交流 動物園に侵入してきた野生のクマ

野生のクマが動物園に侵入

この出来事は、シーコイア・パーク動物園が公式Facebookで発表し、地元メディアKRONも報じています。

動物園が公開した写真には、クロクマが園内を自由に歩く様子が映っており、一見すると展示されている個体かと見間違うほど自然に溶け込んでいます。

シーコイア・パーク動物園はユーレカ市街地の南端に位置し、レッドウッドの森が広がるセコイア・パークに隣接しています。

そのため、周辺にはもともと野生のクロクマやシカなどが生息しており、今回の訪問もそうした自然環境ならではの出来事とみられます。

発見されたクマは攻撃的な様子を見せず、職員らは「礼儀正しい訪問者だった」と語っています。

園内では、クマが飼育中のクマ「トゥーレ」「イシュン」「クナブリル」とフェンス越しに興味深そうに交流していた様子も確認されました。

その後、職員の誘導によってクマは落ち着いた状態でサービスゲートから森へと帰されました。

なお、園とセコイア公園を隔てるフェンスに損傷はなく、侵入経路は現在も調査中だということです。

この出来事にSNSでは、「求人の応募にきたんだよ」「ピクニックをしていたヨギ・ベアだ」といったユーモアのあるコメントも。

また「クマの展示付近でフンを見かけたけど、まさか訪問だったとは」といった驚きの声や、「職員さんに感謝」といった反応もあがっていました。

Text by 本間才子