当たり前のようにいる… 研究施設の中をうろついているホッキョクグマ
画像はイメージ(Arturo de Frias Marques / Wikipedia Commons )
ロシア極東のチュクチ海に浮かぶコリューチン島で、ホッキョクグマの群れが放棄された研究施設を利用している様子が撮影され、注目を集めています。
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研究施設にいたホッキョクグマ
この映像は、撮影者である写真家ヴァディム・マホロフ氏が自身のInstagramに投稿したものです。
同施設は旧ソビエト連邦時代に運営されていた研究ステーションで、1990年代のソ連崩壊後に閉鎖されたままになっていました。
ところが最近、マホロフ氏がドローンで撮影した映像には、複数のホッキョクグマが建物の中を歩き回り、まるで人間のように生活している様子が映っていました。
マホロフ氏は、別の目的地であるラングル島へ向かう途中に船上からコリューチン島を撮影していたところ、偶然グマの群れを発見し、ドローンを飛ばして映像を記録したといいます。
Instagramに投稿された動画には、建物の玄関先や窓際で日光浴をしたり、屋根の上で休むグマたちの姿が収められていました。
同氏は自身のInstagramで「ホッキョクグマはこの放棄された気象観測所で暮らしています。家を避難所のように感じているようです」と記し、「晴れた日には中庭でお腹を出してのんびり寝そべっています」と、クマたちのくつろいだ様子を伝えています。
映像に映るグマたちはドローンに興味を示しつつも落ち着いており、ときおり機体に手を伸ばすしぐさを見せる程度でした。
ニュースチャンネルのInside Editionは「穏やかに見えるが、ホッキョクグマは非常に危険な動物であり、島を直接訪れることは強く控えるべきだ」と伝えています。
SNS上では、この幻想的な映像にさまざまな反応が寄せられています。
一部のユーザーからは「まるで家主のように誇らしげだ」といったユーモラスな声が上がったほか、「かわいく見えるけれど、数秒で人を襲える恐ろしい動物だ」と警戒する意見も見られました。
また、「技術の進歩で、命の危険を冒さずにこんな映像を撮れるなんてすばらしい」と、撮影技術を称賛する声も寄せられていました。




