骨が付いた人肉を拾い上げ死を覚悟も… クマに襲われるも奇跡的に逃げられた男性

画像はイメージ(Jitze Couperus / Flickr

日本だけでなく、海外でも人が野生のクマに襲われるケースが相次いでいます。

【動画】生き延びられたのは奇跡…! クマに襲われ顎や耳と頭皮などを拾い上げ逃げた男性

クマに襲われ死を覚悟した男性

イギリスメディア「The Sun」によると2017年8月24日、ジェレミー・エバンスさんという男性は、カナダ・アルバータ州ロッキー山脈の奥地で1人で狩猟をしていました。

ところが子グマを連れた雌グマと遭遇し、ライフル銃を準備する前に、一瞬にして襲撃されてしまいます。

ジェレミーさんは背負っていたリュックサックで反撃するも、クマに手を噛まれてしまったといい、当時について「クマの歯が手に食い込み、骨が砕けるのを感じました」と明かしています。

さらに安全を求めてなんとか木に登るも、あっという間にクマに追いつかれ、引きずり降ろされてしまいます。

すっかり攻撃的になったクマは、ジェレミーさんの腹部や頭部、顔面に噛みついたうえ、人形のように揺さぶり地面に投げ飛ばしたのです。

その悲惨な状況について「顔の皮膚を全部剥ぎ取りました。頭から耳まで、全部剥ぎ取ったんです」と回顧。

ジェレミーさんは地面に落ちている口ヒゲが生えた顎や耳と頭皮、骨が付いた自身の人肉を拾い上げながら「どうせ助からない。このまま死のうか」と考えました。

そしてクマが去った後で、ライフル銃に弾を詰め顎下に銃口を向けて引き金を引いたジェレミーさん。

しかし不発に終わったことで「生きなければ」と思い直し、血が滴り落ちるなか下山を始めました。

かなりの時間をかけながらやっと車に辿り着いたジェレミーさんは、車を走らせ約22km離れた病院へと向かいました。

小さな病院では手に終えず、結局ドクターヘリで大病院へと搬送され、5週間の療養を強いられたそうです。

これまでに最大13時間にも及ぶ5回の大手術を受けたほかPTSDも発症しており、長きに渡って闘った辛い経験を本に記しています。

世間からは「助かって幸運だったね」「襲撃は悲惨な出来事だったけれど助かったのはよかったよ」「本を買って読んでみたいと思った」「どれだけ怖かったことか。心から同情します」といった声が寄せられました。

Text by 春野 なつ