「落ち着いて対処していてすごい」 クマに遭遇も女性が見せた冷静さ

画像はイメージ(PLF73 / Flickr

カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のアシニボイン州立公園で、旅人がグリズリーベアと遭遇する出来事がありました。

【動画】クマ慣れしている? 冷静に対処した女性

この件は、カナダの公共放送「CBC」をはじめとする複数のメディアが伝えています。

クマとの怖すぎる遭遇

クマに遭遇したのは、旅系ブロガーのシャリー・スーパーさんです。

スーパーさんは同公園のレイク・アシニボインで宿泊しており、夫が早朝に登山へ出発した後、ひとりでテントを片付けていました。

すると、外から重い足音が聞こえ、テントの壁に爪の影が伸びるのを見たといいます。

恐る恐るのぞくと、目前にはグリズリーベアが立っていました。

スーパーさんは至近距離からベアスプレーを噴射し、一度は退かせたものの、間もなく2頭目のグリズリーが姿を現しました。

彼女は急いで素足のまま岩場を駆け上がり、遠くからテントが引き裂かれる様子を見守ったといいます。

約1時間後、熊が去ったのを確認してから残った荷物を回収し、約7.7キロの道のりを歩いて下山しました。

幸いけがはなく、冷静に状況を振り返ったと話しています。

スーパーさんは「熊たちはおそらく若い兄弟で、好奇心から近づいたのだと思う」とコメントし、「彼らの家にいたのは私の方。人と熊の勝負なら、いつだって熊が勝つ」と語りました。

この出来事に対し、ネット上では「無事で本当によかった」「怖い経験なのに落ち着いていてすごい」といった安堵や称賛の声が多く寄せられています。

一方で、「彼らの縄張りを尊重すべき」といった自然との共生を求める意見や、「食べ物をテントに置いたのが問題」「立ち入り禁止区域ではキャンプすべきでない」といった人間側の行動を戒めるコメントも目立ちました。

そのほか、「自分のキャンプ体験を思い出した」といった共感の声も見られました。

Text by 本間才子