世界最小のヘビを発見 「ちっちゃ!」「とても可愛い」

画像はイメージ(Leszek Leszczynski/ Flickr

カリブ海の島国バルバドスで、世界最小のヘビが確認され、注目を集めています。

【動画】めっちゃ小さい! 世界最小のヘビ

カリブ海で世界最小のヘビを発見

この発見については、米「CBS」など複数の海外メディアが報じています。

発見者は、バルバドス環境省のプロジェクト担当官コナー・ブレイズ氏。約1年にわたり調査を続けた末、島中央部の小さな森で岩の下からこのヘビを見つけました。

体長はわずか9〜10㎝で、コインの上に乗るほどの小ささです。

2008年に米テンプル大学のブレア・ヘッジズ教授によって初めて記載されたこの種は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧IA類」に分類されています。

長年目撃例がなかったため、自然保護団体「Re:wild」が作成した「失われた種リスト」にも掲載されていました。

このヘビは、発見者ヘッジズ教授の妻カーラさんにちなんで「バルバドススレッドスネーク」(学名:テトラケイロストマ・カーラエ)と名づけられました。

ブレイズ氏は、発見した個体をガラス容器に入れて持ち帰り、顕微鏡で観察。体の両側に淡い黄色の線が走り、目が横に付いていることを確認しました。

この特徴により、外見が似ている「ブラフミンブラインドスネーク(通称:フラワーポットスネーク)」とは異なる種であることが明らかになりました。

バルバドススレッドスネークは地中に潜って生活し、シロアリやアリを食べる盲目のヘビです。

一度に1個の細長い卵しか産まないため、これまでの記録は1889年、1918年、1966年、1997年、2008年などわずか数例にとどまっています。

ヘッジズ教授は「この再発見をきっかけに、島の自然保護への関心が高まることを期待している」と述べ、「バルバドスはカリブ海諸国の中で最も森林が少ない国の一つだ」と警鐘を鳴らしました。

今回の発見を受けて、ネット上では「バルバドスの隣国に住んでいるけど驚いた」「庭で2匹見たことがある」といった地元の声のほか、「3月に撮影したがブラックマンバの幼体だと思っていた」「とても小さくて愛らしい!」といった反応も寄せられています。

Text by 本間才子