公園にバイクが30台侵入… 芝生にも乗り入れ住民が憤り「とても悪質」
住民提供
東京都内の公園にて、バイクの集団走行が近隣住民に迷惑をかけているという声がSNS上で広がっています。
【動画で見る】晴海埠頭公園の芝生内を走行する「暴走族風」バイク
バイクが公園内に侵入
問題の現場となったのは、東京湾岸エリアに位置する晴海ふ頭公園です。
ある住民が撮影した動画には、夜間に大型の「TOKYO」モニュメント前にバイクが集まる様子が映されています。
バイクは芝生の上に乗り込み、モニュメント前をゆっくりと走行。
公園前の路面にはバイク乗り入れ禁止と書かれているため、住民は「相当悪質だ」と話しました。
バイクは改造されており、乗っていた人物の服装から暴走族の風貌があったとのことです。
住民によると、この時現場では約30台のバイクと3台の付き添い車両、合わせて40人以上が集まっていたとみられています。
これまでも公園周辺では5台前後のバイクの集団が確認されていましたが、今回は人数・台数ともに大幅に増加。
騒音や迷惑行為の面で地域に大きな影響を及ぼしているといいます。
バイクが一度に30台も押し寄せたこともあり、通報を受けて警察は現場に出動しました。
一部は警察の到着後も走行を続け、警察車両の接近を見てから退散したとのことです。
また昨年はスポーツカーが集まり、窓を閉めても会話ができないほどの騒音を立てていたこともあったといいます。
公園の管理は、東京港埠頭株式会社などが所管しています。
自転車の侵入防止などは実施されているものの、バイクの進入を完全に防ぐには至っていないのが現状です。
30台のバイクがやってきた後も、3台ほどが再び走行禁止エリアを走行していたと住民は明かします。
NewSphereは、晴海埠頭公園を管理する東京港埠頭株式会社に実情を取材しました。
同公園の管理事務所には、年間を通じて様々な意見が寄せられているといいます。
苦情に限ると、「入口に自転車が駐輪されて邪魔なので対応をお願いします。」や「たばこの吸い殻が多いので対応して欲しい。」といった対応を求める声があったとのこと。
本件発生後の利用者アンケートでは、直近だとバイクの侵入に関する意見が多かったと担当者は説明しました。
今回のバイク30台が乗り入れしたことは管理者側としても把握しており、9月27日から「夜間、駐車場側からの進入口を、カラーコーンとバーで閉鎖、注意喚起の掲示を設置」 「事案の発生時間帯を踏まえ、夜間の巡回を強化」「警察と連携し、今回のような事象を発見した場合は即時通報」という対応を徹底していると明かしました。
週末や祝日、夜間に頻繁に出現するバイク集団の存在は、静かな生活を求める周辺住民にとって深刻な問題。
今後、さらなる対策の強化が求められそうです。




