バイクで走行中クマに遭遇 エサを与えようとし母グマに引き摺り込まれ死亡

画像はイメージ(GoToVan / Flickr

イタリア人観光客がルーマニアでヒグマに襲われ、死亡する出来事がありました。

【画像】クマとの自撮り写真も… 引き摺り込まれる前に男性がしていた投稿

この出来事は英紙「The Sun」をはじめ、複数の海外メディアが伝えています。

クマに襲われ死亡した観光客

犠牲となったのは、48歳のオマール・ファラン・ジンさんです。

観光道路として知られる「トランスファガラサン」をバイクで走行中、複数のヒグマに遭遇し、その様子を自身のFacebookに投稿していました。

翌日も同じ場所を訪れたジンさんは、子グマ3頭を連れた母グマに近づき、エサを与えようとしました。

ところが母グマが突然攻撃に転じ、ジンさんを渓谷へ引きずり込んだとみられています。

現場を通りかかったドライバーが一部始終を目撃して通報し、駆けつけた救助隊が遺体と携帯電話を回収しました。

携帯には、死亡直前にクマを背景に撮影されたセルフィーが残されていたということです。

当局は周囲への危険性を考慮し、襲撃したヒグマを射殺したと報じられています。

この件で、ジンさんのFacebookには多くの反応が寄せられています。

「オマール、君は大きな空白を残した」「安らかに眠ってほしい」といった追悼の言葉がある一方で、「母グマは子を守っただけなのに、なぜ射殺されたのか」「彼の行動のせいで熊まで犠牲になった」と、人間側の対応を疑問視する声も少なくありません。

また、「愚かだった」といった自己責任を問う厳しい声が相次ぐ一方で、「今はご家族を思いやってほしい」と遺族に配慮を求めるコメントも見られました。

Text by 本間才子