ビートたけし「トランプは政治家としては正直」 東国原英夫らと防衛費の増額問題を議論

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ビートたけしさん、元宮崎県知事で衆院議員も務めた東国原英夫さんらが、2025年8月31日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)でアメリカのトランプ大統領について議論しました。

トランプ大統領について議論

トランプ政権は日本に対して、防衛費をGDP比3.5%に引き上げることを要求しています。

現在、日本の防衛費はGDP比約1.8%の9.9兆円ですが、もし3.5%まで引き上げると19兆5954億円となり、約10兆円も日本の負担が増えてしまうことになります。

元航空幕僚長の田母神俊雄氏は「これは中国とかロシアから脅かされない体制を作るためのいいチャンス。今まではアメリカが日本が防衛力を強化するとか核武装するということは絶対に反対だった」とコメント。

東国原さんは「アメリカは世界の警察官ではなくなったから、自分のところは自分でディフェンスしなさい(という方針)。(防衛費がGDPの)3.5%というのは20兆円近い額、これはちょっと(難しい)」と難色を示しました。

経済学者で慶応大学大学院・岸博幸教授は「トランプはヨーロッパに対しても(各国の)軍事費を上げるように言っている。アメリカに頼りきれないという中ではある程度増やさざるをえない。問題はその財源」と指摘しました。

議論を経た番組終盤でたけしさんは「トランプがアメリカの大統領で、今回2回目だけど、人間的に面白くなったよね」とコメント。

さらに「トランプって日本では、あんまり(印象が)良くないんだろうけど、正直だよな。それに関係する日本の政治家もトランプの発言によって基本的なことに気がついてきた」と推察しました。

最後に「口先だけのことじゃなくて本当にどうするんだろうってのは、かなり身につまされてるっていうか、そんなような気がして、しょうがない」と私見を述べていました。

Text by 川崎 謙三郎