猛暑で縮むスマホ寿命 メーカーが教える注意点
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夏休みが来て、多くの人が暑くて日差しの強い場所へ旅行に行き、電子機器も一緒に持っていくことになる。
だが、スマホやタブレットなどの電子機器は高温に弱いことを忘れてはいけない。南ヨーロッパの国々は連日灼熱にさらされ、アメリカでも特に南東部で高温注意報が続いている。
以下は、機器メーカーや専門家が教える電子機器を涼しく保つ方法だ。
◆高温がスマホに与える影響
ほとんどの電子機器は、特定の温度範囲で最も良く動作する。アップルによれば、iPhoneやiPadは0〜35度の環境で使うよう設計されている。
アップルは、デバイスが極端な温度に対処するために動作を変更する可能性があると警告している。また、「非常に暑い環境でiOSやiPadOSデバイスを使用すると、バッテリー寿命が永久的に短くなることがある」という。
スマホは、ワイヤレス充電、大容量ファイルのダウンロード、高画質動画のストリーミングなど、電力やデータを大量に消費する作業中に一時的に熱くなることがある。サムスンは、それは正常で性能やバッテリー寿命には影響しないとしている。
◆機器が過熱するとどうなるか
もしスマホが手で持ちづらいほど熱くなったら、サムスンは使用をやめるよう勧めている。
過熱したiPhoneは「冷却が必要」という警告を表示し、冷えるまで使えなくなる。Android端末も同様で、画面が暗くなり、アプリが終了し、充電が一時停止される旨を表示する。
◆やってはいけないこと
高温から機器を守るために避けるべきことがある。
炎天下の車内に放置しない。直射日光の下に長時間置かない。
アップルはまた、非常に暑い環境や直射日光の下での長時間使用(例:車でのGPSナビ、負荷の高いゲーム、カメラの使用)を避けるよう警告している。
Pixelの製造元のグーグルは、充電中に負荷の大きい機能やアプリを使わないよう助言している。
◆機器を涼しく保つ方法
猛暑時にできる最善の方法は、完全に電源を切ることだ。
イギリスの家電販売大手カリーズの専門家は「バックグラウンド処理でも熱は発生する。完全にシャットダウンすれば冷却が早くなる」と話す。
スマホやタブレットにケースを付けている場合は外す。ケースは熱をこもらせることがある。
また、直射日光を避け、エアコンの効いた部屋や扇風機の前など涼しい場所に置く。ただし、冷やす場所にも注意が必要だ。
カリーズの専門家は「冷蔵庫や冷凍庫に入れてはいけない。結露で水濡れ故障の原因になる」と警告している。
By KELVIN CHAN




