フランスの町を蜂が襲撃、24人負傷
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フランス中南部カンタル県の県庁によると、フランスの町オーリヤックで起きた異常なハチの襲撃により、24人が負傷し、このうち3人が重体となったが、その後容体は回復したという。
事件が起きたのは6日の朝で、およそ30分間にわたり通行人らが次々と刺された。消防隊と医療チームが現場に急行し、負傷者の手当てを行った。警察はハチが攻撃をやめるまで周囲に立ち入り禁止の区域を設けた。
重体となった3人は地元の病院に搬送された。オーリヤックのピエール・マトニエ市長は、7日にフランスの放送局BFMテレビに対し、3人の容体が改善したと語った。
このうち1人は78歳で、心肺停止状態となり蘇生処置を受けたが、現在は容体が安定しているという。残る2人も「健康状態は良好」だと市長は話している。
マトニエ市長によれば、事件の原因は市中心部のホテルの屋上テラスに10年以上前から設置されていた養蜂箱が、アジアスズメバチに脅かされたことにある可能性があるという。それがハチを攻撃的にさせたのではないかと見られている。
市長は、養蜂家がすでにこの養蜂箱を撤去し、市外に移したと述べている。
地元消防の責任者であるミシェル・カイラ中佐は、こうした襲撃は経験がないと話している。心肺停止状態だった被害者は、消防の救急車内で蘇生処置を受けたという。
「被害者の数、人々のパニックの大きさ、そして一部のけがの重さを考えると、非常に衝撃的だった」と、カイラ中佐は仏TF1テレビに語った。




