17年生き安楽死をすることになった高齢犬 「飼い主の優しさに胸が打たれる」
画像はイメージ(611catbirds, too/ Flickr )
アメリカのカリフォルニア州で、ある家庭が高齢犬との最期の時間を見届ける様子を収めた動画が、世界中の人々の共感を集めています。
この出来事は、『People』が報じました。
高齢犬の最期
動画の中心となったのは、雑種のテリア犬「チャンドラー」。
生後6ヶ月で保護施設から引き取られた保護犬で、当時すでに3匹の先住犬がいた中で最も小さな存在でした。
体は小柄ながらも堂々とした性格で、飼い主のケイティ・エキンさんによれば「とても愛情深く、抱かれるとすぐにとろけるように身を預けてきた」といいます。
とりわけ深い絆で結ばれていたのが、ケイティさんの父・ゲイリーさんでした。
家族の一員として17年間を共にしたチャンドラーは、年を重ねるにつれ、排泄が難しくなり、おむつを常時装着。
歩行の際に左回りにぐるぐると回るなどの症状も見られ、獣医からは脳腫瘍の可能性を示唆されていました。
そんな中、家族は安楽死という決断を迫られることになります。
別れが近づくなか、ゲイリーさんは毎日のように床に寝転び、チャンドラーのそばに静かに寄り添い続けました。
「父がそばにいるときだけ、チャンドラーは不思議と落ち着いてぐっすり眠っていた」と語るケイティさん。
かつて自身も愛犬との別れを記録した経験から、この時間を父のためにも残したいと考え、何気なく動画をTikTokに投稿しました。
すると動画は大きな反響を呼び、210万を超える「いいね」と、9000件以上のコメントが寄せられています。
コメント欄には、「『出会い』は最高『さようなら』は一番悲しい」「ペットを失うのは、他のどんな痛みとも違う」「心が折れた」「私もその日を心の準備だけしている」といった悲しみを分かち合う声が多数。
また、「お父さんの優しさに胸が打たれる」「犬にとって私たちはすべて」といった優しい共感の言葉も寄せられ、動画が多くの人々の心に触れたことがうかがえます。




