「彼の限界を理解してあげるべき」 海外メディアが大谷翔平を分析

AP Photo/Kyusung Gong

このたびアメリカのスポーツメディア「FOX Sorts」に、放送局「スポーツネット LA」で解説を務めるエリック・キャロスさんが出演。

【動画】「どれほど素晴らしい才能を持っているのかが分かる」海外メディアが大谷翔平を絶賛

元MLBプレーヤーのドントレル・ウィリスさんらとともに、大谷翔平選手について様々な議論を交わしました。

大谷翔平について海外メディアが分析

彼らは先発投手を務めた日とそうでない日の打率を見比べ、「彼のすごい所は投手を務めても務めていなくても、成績がさほど変わらないこと。彼がどれほど素晴らしい才能を持っているのかが分かる」と大絶賛。

「『普通は投げると打撃に影響が出る』って言われるけど、彼には当てはまらない」とその類まれなる能力を語っています。

また今後、ドジャースが彼をどう起用していくのかについて、「投手として登板した試合での打撃成績を見ると、4打席で4三振してて、エンゼルス時代はそうじゃなかった。そもそも1番打者じゃなかったしね」と疑問を呈しました。

「これは今後議論されるべき話題」だとするも、「変化があるかはショウヘイ次第。彼が『やりたくない』と言わない限り、何も変わらないだろう」と推測しています。

ドントレルさんは現在の大谷選手に対し、「100マイルの速球に加え変化球が備わっている時点で『おっと、これはマズいことになるぞ』って感じ」と表現。

しかし「1番打者であることはやはり痛い。30球近く投げた後で、水も飲めずにすぐマウンドに立つんだ。2、3番にすることで体力の調整ができるようになる」との考えを明かしました。

続けて「ショウヘイは“ユニコーン”。唯一無二であり伝説的存在だ。二刀流は彼の遺産だし、史上最高の野球選手として記憶されることを望んでいる」とコメント。

一方で「問題は彼を失うことだ。3回目のトミー・ジョン手術なんてあり得ないし、そうなったらチームは打線も投手力も失ってしまう」と不安視し、「チームも世間も彼の限界を理解してあげるべき」と伝えました。

ほかにも番組の序盤には、チームメイトたちが出演し、大谷選手の裏の顔を暴露するシーンも。

テオスカー・ヘルナンデス選手をはじめ、ムーキー・ベッツ選手、マックス・マンシー選手は口を揃えて「彼は本当に面白い。いつも冗談を言ったり笑ったりして、チームメイトと楽しく過ごそうとしてる」と語りました。

ミーティング中でもふと冗談を挟んでくるそうで、「それは意外だった。本当に面白い奴だよ」とコメント。

よくドッキリを仕掛け合う間柄のデーブ・ロバーツ監督も「世界もそろそろ彼がイタズラ好きって分かってきてるよね。より自由で気さくになり、陽気になった。本来の自分を出せるようになってきてるんだと思う」と話しています。

ベッツ選手は「僕が一番感心しているのは、周囲からどんなに注目され騒がれても、毎日変わらず同じ自分でいられること」と大谷選手の魅力を語りました。

Text by 春野 なつ