「とても勇敢」 里長が民家に侵入した毒ヘビを素手で捕獲
画像はイメージ(Flicker/ Ryan Somma)
台湾・台南市でコブラの侵入騒ぎがあり、関係当局が注意を呼びかけています。
この出来事は、「中華電視公司(CTS)」ほかの現地メディアが報じています。
水路の整備工事の影響か?
台南市安南区の公親里にある民家の軒下で、体長約1.2mのコブラが発見されました。
通報を受けたのは地元の里長・王金樹さんで、ヘビを捕獲する一部始終も報道されています。
ヘビは雑多な物のすき間に身を潜め、最初はその尾しか見えなかったといいます。
王さんは専用の捕獲器具で頭部を押さえたあと、素手で確保。
持ち上げたヘビをカメラに見せる様子も記録されていました。
現場周辺には農地が広がり、水路の整備工事も行われているため、ヘビの出没しやすい環境だったと見られています。
付近では今年4月にも、体長1.7mのニシキヘビの一種が捕獲されており、こうした事例は今回が初めてではありません。
台南市農業局は「おそらく人によって飼育されていた個体が逃げ出した可能性もある。春分以降は多くの生物が活発に動き出す時期で、餌を求めて人里に出てきたのではないか」との見解を示しました。
コブラは最大で2mほどに成長し、主に山林や農地に生息。
神経系に作用する強い毒を持ち、人命にかかわる危険もあります。
農業局は「蛇を見つけても自力で捕獲しようとせず、必ず当局に通報を」と重ねて注意を呼びかけています。
ネット上では、「すごい、里長さん!」「里長さんが頼もしい」「勇敢だ」といった王さんへの称賛が相次いだほか、「里長に立候補するには、蛇捕りや蜂の巣除去のスキルが必要だ」といったユニークな声も見られ、話題となっています。




