新種が見つかったのは84年ぶり インドで発見されたトカゲ

画像はイメージ( Grace Kat/ Flickr

インド動物学調査所(ZSI)は、インド東部ガーツ山脈で新種のトカゲ「リオパ・デッカネンシス(Riopa deccanensis)」を発見したと発表しました。

【画像】世界で9種目 発見された新種のトカゲ

発見の詳細は、国際学術誌『Zootaxa』に掲載されています。

インドで新種のトカゲ

この新種は、「デカン・グラシル・スキンク(Deccan Gracile Skink)」とも呼ばれ、細長い体つき、半透明のまぶた、そして背中にくっきりと入った縦縞模様が特徴です。

現在までに見つかっているのは、わずか2ヶ所のみ。

東部ガーツには、まだ知られていない爬虫類の多様性が数多く眠っていることを物語っています。

リオパ属としては世界で9種目、インド国内では6種目の記録となり、インドでこの属の新種が見つかったのは実に84年ぶりのことです。

ZSIのディリティ・バナルジー博士は、種名「deccanensis」が発見地であるデカン高原にちなんでいることを説明し、「こうした発見が地域の自然を科学的に記録していく意義を示すものだ」と語りました。

このトカゲは、アンドラ・プラデーシュ州のシェーシャチャラム生物圏保護区と、テランガナ州のアムラバード・タイガー・リザーブで行われた、丹念なフィールド調査と遺伝子レベルの研究を通じて見つかりました。

発見を伝えるニュースには、「これって両生類と爬虫類の間みたいな生き物?進化の途中のやつって感じで、興味深いね」といった声も寄せられています。

Text by 本間才子